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共同PR、新東通信選出の取締役が過半数に 業績改善急ぐ

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新東通信の谷鉄也社長、同社取締役の沼田英之氏と同・西井雅人氏の三氏が共同ピーアールの取締役に就任する。27日に開かれた株主総会で選任議案が可決された。

「求められているのは『広告』でも『PR』でもなく成果だ」と、新東通信の西井氏は力を込めた。新東通信は共同PRの筆頭株主で、株式の約30%を持つ。同社は1月16日付で役員人事の株主提案を行っていた。

提案の背景には共同PRの業績悪化がある。同社は2013年、14年と2期連続で赤字を計上し、連結純資産額は前年比半減の4億9700万円、連結自己資本比率も半減以下の20.7%に下がっている。

新東通信の提案に対しては3月5日開催の旧・取締役会で反対決議を行い、同社幹部を候補とする役員人事案を提出していたが、株主の賛同を得られなかった。3四半期連続で受注損失引当金を計上した環境省Webサイト構築案件についても、同社の説明に納得できた株主は多くなかったようだ。7400万円の受注に対し、損失引当金は5億7500万円に膨れ上がっていた。

今後について西井取締役は、「共同PRの人材は、メディアと強い関係を築いており、コンサルティング能力にも長けている。新東通信の提案型営業手法を取り入れれば、受注する業務ボリュームも拡大できるはずだ」と話す。「『広告』も『PR』も、最適な組み合わせを考えることが重要だ。その組み合わせを統合的に考えられる人材の育成も急務」(同)。

共同PR取締役会の人数は、これまでの4人から9人に増え、過半数を新東通信の派遣者が占めることになる。上村巍社長以下現経営陣4人は続投する。


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