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第63回全広連大会、新幹線開業に沸く金沢で開催

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全国の広告会社や新聞社、放送局の幹部らが一堂に会する「第63回全日本広告連盟金沢大会」が20日朝、金沢市の石川県立音楽堂で開幕した。午前中の大会式典では、作家の嵐山光三郎氏による講演のほか、全広連日本宣伝賞など各賞の表彰が行われた。

全日本広告連盟(全広連)による毎年恒例のイベントで、全広連に加盟する東京、大阪、愛知など全国37の地域広告協会の会員社らが集結した。広告関係者約1200人のほか、一般からの参加も募った。

来賓として登壇した谷本正憲・石川県知事は、「北陸新幹線の開業には約40年の時間がかかった。現在はその効果を実感しているが、今後はその効果を持続しつつ、県内に広げていかなければならない」とあいさつ。山野之義・金沢市長は、「良いものをつくったら、それを知らせるまでが責務だと考えている。広告関連の皆様の力を借りながら、金沢の魅力をアピールしていきたい」と述べた。

広告界の向上・発展に貢献した個人や団体を顕彰する「全広連日本宣伝賞」の贈賞も行われた。広告主対象の「松下賞」を受賞した鈴木敏文氏(セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長)は、セブン‐イレブンを日本で店舗展開し始めた当時について触れ、「アメリカのやり方をそのまま持ち込んでもうまくいかなかった。生活必需品を提供しようと、鍋やはたきなどを置いたこともある」と明かした。「吉田賞」を受賞した東英弥氏(宣伝会議代表取締役会長)は、「宣伝会議の経営を引き継いで24年、宣伝・広告界にとって何が役に立つのかをずっと考えてきた。今回の受賞で、会社と社員に勇気をいただいた」とあいさつした。

全広連日本宣伝賞の受賞者

記念講演では作家の嵐山光三郎氏は、金沢出身の作家・泉鏡花の作品の魅力と金沢とのかかわりについて解説した。鏡花の生い立ちからくる作風の特徴や、金沢と京都との違いなど、エピソードを交えて紹介した。

午後は「おもてなし体感セミナー」と題し、地元企業の工場や文化施設の見学などを行う。

全広連大会は、全広連加盟の37協会の中から持ち回りで開催地が決まる。金沢での開催は10年ぶり。3月に北陸新幹線の長野-金沢間が開業したことから開催地に選ばれた。来年は仙台市で開かれる。


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