2014年に閉場した国立競技場のスタジアム。その自由席に使われていた“青いシート”を用いた新しい椅子が、カリモク家具より発売された。
1958 年に開場し、1964 年の東京オリンピックのメインスタジアムとして使われた国立競技場。閉場までに、サッカーやラグビーといったスポーツに湧き、人気ミュージシャンのコンサートが行なわれるなど、今も多くの人々の記憶に残る場所だ。この歴史ある場所で使用されていた座面を、現代のデザイン、設計と最高のものづくりで表現できないかと、ぴあと国立競技場を管理・運営する独立行政法人日本スポーツ振興センターによる「SAYONARA 国立競技場プロジェクト」がメモリアルグッズの企画、制作を開始した。
青いシートで椅子をつくるのにふさわしい木工メーカーとして、同プロジェクトから白羽の矢が立ったのがカリモク家具。同社は今回、設計と製造を担当。プロダクトデザインを中心に国内外で活躍をするドリルデザイン、白鳥浩子、鈴木元という3組のデザイナーとともに新しい椅子づくりに挑んだ。それぞれが「スツール」「チェア」「2 人掛けのベンチ」をデザイン。歴史的瞬間を58年に渡って見続けてきた青いシートが、デザイナーのアイデアとカリモク家具の技術で、新たなプロダクトとしてよみがえったのである。
商品にはカリモクのロゴの焼き印が押され、このシートが国立競技場で使われていたことを証明するプレートが付く。いずれも限定数の販売で、販売期間は8月23日(23時59分)まで。
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