商店街ポスター展は「おもしろい×社会にいい」という価値を生み出した by 電通関西支社 日下慶太

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「おもしろい×社会にいい」というパワー

「おもしろい」ものができたとしても、それだけで広がるかというとなかなか世の中は甘くない。「おもしろい」ものなど巷にあふれているからだ。テレビ、映画、マンガ、YouTubeの映像、毎日の生活での経験……「おもしろい」ものなど山ほどある。そんな競争率が高い中を「おもしろい」だけで目立つのは至難の技といえるだろう。

しかし「おもしろい」に「社会にいい」が加わるとあるとそれは一気に広がっていく。マスコミはニュースをいつも探している。しかしながら、テレビで流す価値のあるニュースはなかなかないのである。いくらおもしろくても公共性(社会にいい)がないと、とりあげても意味がない。それはバラエティ番組に任せればいい。

社会によく、公共性が高くても、話題性(おもしろさ)がなければ、それは退屈なニュースになってしまう。2つが程よく混ざり合えば、ニュースに取り上げられる確立はぐんと高くなるのである。

ともに全国的にニュースで取り上げられた文の里と女川を比較してみよう。前者は「おもしろい」×「商店街活性化(社会にいい)」で広がり、後者は「おもしろい」×「復興支援(社会にいい)」で広がった。ポスターそのものの「おもしろい」は文の里に軍配があったが、女川は圧倒的に「社会にいい」ものだった。

マスコミには「丁寧に」プレスリリースを送ろう

「おもしろい」かつ「社会にいい」ものが作れたとしよう。今度はそれをどうマスコミに伝えるかだ。マスコミにその存在を伝えないことにはそれが広がっていかないからだ。

一般によく用いるのはプレスリリースだ。しかし、効果がないことがほとんどではないだろうか。文字だらけの退屈な資料をファクス1枚で送ったとしてそれはマスコミの人間を取材させる気になるだろうか。カラーの方が効果的だ。文字だらけよりも写真がある方が効果的だ。長い文章は読む気がしない。短く端的にまとまっている方が読んでみたくなる。

また時期についても大事である。イベントが決定したらまず送る。イベント告知チラシができたら送る。イベント一週間前に送る。イベント前日に送る。メールではなくて印刷物を送る。これぐらい丁寧に送るのがコツである。また知り合いになったマスコミの人はきっちりつかんでおこう。会社から会社へニュースを送っても伝わりにくいが、個人から個人ならよりニュースが伝えやすくなるからだ。

次ページ 「おもしろい×社会にいい×自分にしかできない×自分にいい」へ続く

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