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コラム

長谷川、カヤックやめるってよ。

独立するなら、見切り発車がちょうどいい(コピーライター渡辺潤平さん)

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キャリアがピークになる前にフリーになったほうが、絶対にいい。

長谷川:独立するより企業に勤めるほうが幸せになれる人もいると思うのですが、独立したほうが幸せになれる人って、どんな人なんでしょう?

渡辺:みんなでワイワイやるのが好きな人より、一人でやるほうが気楽だと思える人。独立すると、基本は孤独で、自分の周りをとりまく人間関係も刹那的に変わっていくので。でも僕は、そこが楽しいと思っているんですよ。よく「フリーになる前に大きなクライアントを捕まえておけ」って言うじゃないですか。僕、あれは完全に間違いだと思っていて。だって、せっかくフリーになってしがらみがなくなるんだから、わざわざ同じ人とばかり仕事をすることないじゃん、と思うんです。それよりも、人の流れに翻弄されていろいろな経験をしたほうが、豊かになる。自分を更新させる機会は、フリーになってからのほうが圧倒的に増えました。

長谷川:独立って、会社で活躍して有名になって、ようやく独立する、という人が多いイメージがありますよね。

渡辺:それよりも、ちょっと見切り発車くらいがちょうどいいかもしれません。キャリアの絶頂でフリーになると、あとはそれを守るしかない。でも、外に出てからのほうが、絶対に成長曲線は跳ね上がるから。まだ伸びしろがあるうちに、成長の場としてフリーランスを生かしたほうがいいと思います。フリーランスになると、周りから「いい生活してるんでしょ」とかお金のことを言われがちなのですが、僕は、フリーランスはお金じゃないと思っています。お金よりも、いろいろな経験ができること、自分が成長できることを楽しめる人なら、独立しても幸せになれると思います。

最後に渡辺潤平社のオフィスで『広告コピーの筋力トレーニング』を持ちながら記念撮影。

長谷川:僕も独立すると言ったとき、周りから「ちょっと早いんじゃないの?」と言われました。それから「どうして会社を辞める必要があるの?」とか。でも、別に辞める理由があるわけではないんですよね。会社のことは今も変わらず、ずっと好きだし…。

渡辺:「どうして辞める必要があるの?」ってナンセンスな質問ですね。ただ、自分を高めたいだけですもんね。

長谷川:そうです、本当にそうです。独立してから、もっと成長できるように頑張ります。今日はありがとうございました。

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