オーディエンスを活用した次世代のブランディング戦略
~クロスデバイス・チャネルでのブランドマーケティング~
登壇者
- マリンソフトウェア アジアパシフィックマネージングディレクター
ジェイ・レヴェルズ 氏
モバイルとSNSを徹底活用する次世代のマーケティング戦略とは
デジタル化が進むにつれ、消費者の購入チャネルは非常に多岐にわたる。「マスマーケティングが主流のとき、消費者に対して広告を打つタイミングを決めるのは広告主でした。しかし、SNSやインターネットの普及から、消費者は時間や場所を問わずいつでもスマートフォン片手に商品を探している時代となっています。アメリカでは、65%の消費者はリアル店舗で買い物をする際に、すでに何を買うかを決めているという調査結果もでています。見込み客を絞り込むことは非常に困難になっています」と、マリンソフトウェアのジェイ・レヴェルズ氏は話しています。近年、広告ターゲットとなる消費者が細分化され、個別のアプローチが必要となっているとを説明した。
「今日ではリサーチツール、ディスプレイ、ソーシャルメディアと至るところに広告費を求められ、それぞれにどれだけの効果があるかの分析も煩雑しています。マーケターとしての正しい戦略が分かりづらくなっています。さまざまなチャネルやデバイスが増え、複雑化・細分化が一層進むデジタル広告の世界で適切な顧客を見つけ、適切なメッセージを適切なタイミングでいかに届けるかが企業のブランディングにとっても重要となっています」とレヴェルズ氏は続ける。
そこで、マリンソフトウェアが提案するのは、クロスチャネル・クロスデバイスでターゲットオーディエンスを構築し、そのオーディエンスに応じて最適な広告を配信し、その効果まで一元的に管理ができる同社のソリューションだ。商品広告だけでなく、ブランドマーケティングにも多く活用されているという。
実際に同社のサービスを導入した高級紳士服の販売サイトでは、「紳士服」というカテゴリーの中でも「高級品」に興味があるオーディエンスにターゲットを絞り、キャンペーンを展開。わずか5週間でクリック率は70%向上し、EPCは8倍、ROIは3.23ポイント改善し、さらにCPMは3分の1に低減できたという。
近年、同社が特に力を入れているのは、ソーシャルメディア上でのプロモーションだ。Facebookの動画広告や、先日ローンチされたばかりのダイナミックプロダクト広告への配信も積極的に行っている。「テレビを見ながら、コマーシャルの時間帯はTwitterやFacebookを閲覧する人が多くいます。そこで視聴中のテレビCMと連携したTwitter広告、Facebook広告を配信する新しいサービスが近々日本でも導入予定です」。フランスで先行導入しているこのサービスは上々の成果を上げているとのことだ。
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