動画ポータルの誘引強化と社内イントラの強化で成果
「動画活用プロジェクト」では、主に3点に取り組んでいる。
1つ目が、『「NEC Online TV」の検索性、回遊性の向上』。動画の数が増えたことに合わせ、今年10月にはサイトのプラットフォームを再変更した。
「企業紹介」「ビッグデータ」「IoT」など、16種類のカテゴリにコンテンツを分け、消費者が興味のある動画を簡単に検索できるフォームに。加えてコンテンツレコメンデーションサービスも導入し、サイトへの誘引と回遊性の強化を図っている。
2つ目が、『ナーチャリングフェーズに合わせた動画コンテンツの拡充』だ。
「リードナーチャリングの強化に取り組んでいます。その場合の動画活用には、話題を喚起・拡散して『認知拡大、ブランド確立』するもの、NECへの理解を促進して『体験を通してリードを育成』するものの2方向があると思っていて、それぞれに動画コンテンツを用意して、うまく利用できる方法を模索中です」(内田氏)。
3つ目が、実際の営業活動で効率的に動画利用を図るための、『社内イントラ(企業内ネットワーク)の活用促進』。営業ツールを集めたイントラサイトに動画コンテンツも集約した。「サムネイル画像で動画内容を一覧化して探しやすくしたほか、動画のダウンロード回数やその動画を活用した部門などの履歴が残せます。さらに営業から、動画に対する『評価』もコメントされるので、つくった側にフィードバックされ、次につなげられるという仕組みになっています」(内田氏)。
これらを推進していく上での課題も残る。これからの挑戦について吉見氏と内田氏それぞれに話を聞いた。
「視聴スタイルの変化に合った動画コンテンツの見せ方を考えていきたいです。またタイムリーな内容、供給頻度で動画を供給することで、当社のお客さまになり得る人たちとコミュニケーションを強化していきたい」(吉見氏)。
「分析の面を強化していきたいと思います。マーケティングオートメーションの活用もこれからなので、私たちなりの指標をつくっていきたいです」(内田氏)。
本記事の詳細、その他の企業事例については『宣伝会議』2016年1月号をご覧ください。
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