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コラム

宣伝会議サミット2015 レポート

「近い」「便利」のその先へ コンビニの機能的価値を追求するローソンの挑戦

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「予防マーケット」に注目

こうした流れの中で、当社が近年、着目しているのが「予防マーケット」です。食後高血糖や高血圧、脂質異常症等の生活習慣病は医療領域ですが、この手前にある、生活習慣病にならないためのローソン流の食生活やライフスタイルを提案しています。

取り組みは、「美味しいミールソリューション」「セルフメディケーションサポート」と、大きく2つの軸があります。

「美味しいミールソリューション」事業は生活習慣病を予防する食事の提案です。代表例としては、鳥越製粉社と共同開発し、2012年に発売した「ブランパン」があります。「ブランパン2個入」はオーツ麦とお米の外皮であるブランを使うことで、一般的なロールパンに比べ糖質を約8割カット、食物繊維は計10グラム以上入っています。1日あたり18グラムが食物繊維の摂取目標量なので、このパン1袋で約半分を摂ることができるのです。さらに現行品では、従来よりも塩分使用量を減らしています。また発売以来、さまざまな改良を重ね、お客さまにはカロリーだけでなく、健康への新しい物差しを持っていただきたいとの思いに至り、パッケージ上に糖質のグラム数を表記することにしました。

一方、「セルフメディケーションサポート」事業では、消費者の自主的な健康管理を促すアプローチとサービスを提案しています。例えば、先ほど申し上げた「ホスピタルローソン」のほかに、登録販売者が駐在してOTC 医薬品を販売する「ヘルスケアローソン」、調剤薬局を併設した「ファーマシーローソン」など健康をテーマとする複数の店舗フォーマットを展開しています。また、直近では介護事業者と一緒に「ケアローソン」を立ち上げました。店内に相談窓口をつくり、ケアマネージャーや相談員に相談できるサービスを展開しています。

「セルフメディケーションサポート」事業関連ではほかに、自治体や企業との連携を強化しています。例えば、コンビニの駐車場を健康診断の申し込みや受診場所として活用いただいています。また、日の丸交通社の社員40人にPontaカードのポイントを活用して食生活を変える取り組みを行い、成果が出始めています。

「近い」「便利」のその先へ

このように当社では、地域の健康に貢献するため、さまざまな活動を行っています。今までは近くて便利であればよかったコンビニに機能的価値を加え、「コンビニ行くならローソンに行こう」と思っていただくこと、さらにはローソンのファンになっていただくための情緒的な価値づくりにも努めたいと考えています。ここでいう情緒的価値とは、キャンペーンやポイントサービスの充実であったり、オリジナルデザートブランド「UchiCafe(ウチカフェ)」のスイーツを食べたときにホッとする時間であったり、ナチュラルローソンのPB商品「グリーンスムージー」を飲むことで、野菜の摂取量を補えたと思えるような感覚であったりします。

「マチの健康ステーション ローソン」として、まずは当社の社員が健康に目覚めることで、その先の消費者へと広く波及し、やがてローソンのあるマチ全体の健康に貢献したいと考えています。


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