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コラム

「広告」から「クリエイティビティ」へ【ACCプレミアムトーク】

小田桐昭賞受賞・村田俊平に聞いてみた「若手CMプランナーが“今”東京から九州に行ったワケ」

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——広告賞について言えば、たまに広告クリエイターが賞獲りを狙うことの是非、が問われますが・・・そのあたりは、どう思われますか?

村田:そうですね。「賞を獲るにこしたことはない」と言われていますが、実感としてラベリングの一つの方法として有効なのかなと感じています。これは、個々のクリエイティブスタッフの観点からですが。

業界にはクリエイティブスタッフはたくさんいますし、「誰が誰で、どんな仕事が得意か」というのをみなさんに覚えてもらうのはすごく労力がいります。自分にとって今回の受賞は「この人はCMが得意な人だぞ」っていうことをアピールしてくれるいいバッジになりました。そのバッジがあることで、仕事を依頼してくれる人も少し安心して頼んできてくれると思うんです。

そういう意味では、クリエイティブスタッフにとって広告賞を獲ることは、「ココニイルヨ…」的に、自分の得意領域の仕事を知ってもらうのに便利なのかな、って思います。実際僕は出向前に一つも仕事で賞をもらったことはなかったんですが、賞をもらって自分が力を発揮できる仕事が来るようになった気がします。もちろん、賞以外でそれに近いことができればそっちでもいいんだと思います。

——ありがとうございます。それでは最後に、これからの村田さんの展望をお聞かせいただいてもいいでしょうか!?

村田:自分は、これからもやっぱりCMプランナーとして成長していきたいなと思っています。

最近、自分の周りや後輩でも、CMやグラフィックの分野で働いていこうと思っている人が減っているんですよね。それは悲しい気もしつつ、ちょっとだけラッキーかなとも思っていて。

——「やった!競争相手が、なんでか勝手にドンドン減っていくぞ」みたいな感じですか(笑)?

村田:近いかもしれないですね(笑)。自分の仕事の競争相手が減ると相対的に自分の立ち位置が明確になってきますから。結局は、自分が何をやりたくてその仕事をしているか、な気がします。新しいことが好きなら新領域の仕事で頑張ればいいし、メディアが新しいとか古いとか関係なく、CMやコピーが好きならその仕事で頑張ればいい。ライバルは多いので広告クリエイティブのテーブルの上のどこかにドカンとベットしなければいけないので、だったら好きなところが後悔がないんじゃないかな、と。



村田俊平(むらた・しゅんぺい)
CMプランナー。

千葉県柏市出身。西暦2009年(タイ仏暦2552年)電通入社。西暦2013年(タイ仏暦2556年)より電通九州所属。西暦2015年(タイ仏暦2558年)ACC小田桐昭賞など受賞そこそこ。


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