コラム

宣伝会議サミット2015 レポート

エンターテインメント業界と対峙するWOWOWの戦略論

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メディア投資の効果を徹底的に検証する

当社はこの20年間、宣伝活動といえばクリエイティブとメディアバイイングのみでした。自分たちが良いと思うクリエイティブを制作し、守られた環境下でそれを流していました。しかし、競合そのものが増加している現状を踏まえ、お客さんはどこにいて、どうなっているのかということをもっと意識すべきで、そのためには「データ」×「マーケティング」を重視する必要があります。近年WOWOWも少なくない予算を広告に投資しています。メディア投資では、最適な媒体、配分を見極めることが重要です。現状は、テレビとデジタルへの投資がキーとなっています。その効果を例えるなら、「どんな石をどれくらい投げるのか?その投石によっていかに効率よく大きな波紋を起こすか」です。つまり、広告投資によっていかに加入者増や維持の波紋を起こすかです。投資をした以上、PDCAをしっかり回すことが重要で、つねにその効果を検証していきチューニングをしていくことが必要です。ここ数年広告投資による加入者増への相関は、大きく改善しました。予算としては実は減少していますが、効果は十分に出ていると感じます。

個人的には今後はリアル分野でも、ユーザー体験を提供するために、イベント組成など種を自分たちで植えて、事業企画、招聘・実施、収録・放送、配信・販売という一連の事業を多角的にしていきたいと考えています。有料放送は厳しい時代に入り、社会貢献も必要とされます。それに伴い、WOWOWも、これまで以上に“何を発信するのか”が問われてきます。生き残りをかけ、常に危機感を持ち、WOWOWの優位性を創りつつ、チャレンジしていかなければと思っています。


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