長崎自動車が運営する「長崎バス」が、1月1日より長崎県限定でテレビCMを開始した。「発車します」という運転手の言葉で始まる本CMでは、長崎バスが走る路線の街並、海、教会…など、何気ない日常が映し出される。キャッチフレーズは「名もなき一日を走る。」。
60秒のWebムービー3本、30秒のTVCM4本からなるシリーズCMだ。その主演と監督を務めたのは、長崎県出身の俳優、役所広司さん。地元に貢献したいという思いから出演につながり、CMで初の監督を務めることになった。本CMは今年4月に迎える同社80周年を記念すると同時に、現在不足しているバス運転手の募集告知も兼ねている。
この企画は「長崎はすり鉢型の地形、つまり劇場型。ここでは、ストーリーが生まれるはず」という、電通九州クリエイティブディレクター 今永政雄さんのかけ声で始まった。電通九州チームで取材、企画、プレゼンを進める中で、役所広司さんの出演が決定。そして東京からアートディレクター 副田高行さん、撮影 藤井保さんが参加し、思いかげないスタッフィングが実現した。
ロケーション、エピソード、セリフのひとつひとつは、スタッフによる密なロケハンと、数十人にわたる運転手やOB、長崎の人々からの取材によって構成され、脚本を執筆。その取材期間は数ヶ月にのぼったという。今永さんは「ロケハンから納品、移動の空き時間を含め、誰もスマホを見る間も無いような、最近では珍しい現場でした」と、今回の制作を振り返る。
同社では長崎県内民放テレビ局でのオンエアと同時に特設サイトを設け、すべてのWebムービーとCMを公開している。
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スタッフリスト
- 企画制作
- フラコミュニケーションズ+電通九州+電通クリエイティブX
- 演出+出演
- 役所広司
- CD
- 今永政雄
- AD
- 副田高行、立石甲介
- C
- 渡邊千佳
- 撮影
- 藤井保
- 音楽
- 富貴晴美
- 企画
- 三浦僚
- AE
- 烏山友路 水町亮
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