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コラム

広告の中の人 次世代を担う注目のタレント

魅力は“昭和感” 黒木華、本格派女優までの道のり

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足立:きちんと下積みを経験し、現在はそうそうたる俳優さんたちのなかでも、一目置かれる存在になっています。そんな黒木さんと言えば、やはり“昭和”のイメージが強いですが、自分でも昭和が合っていると感じますか。

黒木:色々な方から合っていると言われるので、合っているんだと思います。でも平成生まれなので、実は昭和がどんな時代なのか、実感がなくてよくわからないんです(笑)。ただ、「昭和だね」と言ってくださる方が多い分、昭和という時代が本当に愛されていたんだなと感じます。そんな昭和の演技を違和感なく見ていただけるのなら嬉しいですね。

足立:黒木さんが演じると、まったく違和感がないです(笑)。監督からも重宝されるでしょう。

黒木:ありがたいことですね。本当は、昭和よりも現在を舞台にしたお芝居の方が多いんですが(笑)。コミカルな役も好きですし、メジャー以外の作品にも挑戦していきたいなと思っています。

足立:最近は、テレビCMでの活躍も目立ちますね。

黒木:CMは15秒内にストーリーを収める分、難しくもあり、楽しくもあります。逆に足立さんに聞きたいのですが、キャスティングされる際には、どんなことを考えているんですか。

足立:パーフェクトな人というのはいないので、たとえば企画にハマる人と、ハマらないけど面白い人といったパターンを提案し、クライアントさんを悩ませる。それが良いキャスティングだと思っています。黒木さんならカメラのCMなどが合いそうですね。

黒木:カメラ、良いですね。やってみたいです。

足立:ほかにCMならではの面白さはありますか。

黒木:ケータリングがおいしい(笑)。お芝居の撮影ではお弁当が多いですが、CMのときは、あったかいごはんが出てくるのが嬉しくて、幸せを感じます(笑)。

対談を終えて

黒木さんと対談をとても楽しみにしていました。演劇が有名な高校、大学に進学した筋金入りです。映画やテレビで活躍するやいなや、ベルリン国際映画祭での銀熊賞受賞です。本人は謙遜をしますが、やはりスーパーエリート。ぜひ演技のことを直接お聞きしたいと思っていました。日本の演劇を引っ張っていって欲しい。いつか世界で活躍される女優になって欲しい。つのる気持ちが対談の日まで続いた女優です。彼女の持つ文学的な世界観と上手に付き合えば、心に響くCMができ上がることは間違いありません。


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黒木 華(くろき・はる)
1990年大阪府生まれ。2010年、NODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」にてデビュー。近年の出演作に映画「母と暮せば」(公開中)、主演作「リップヴァンウィンクルの花嫁」(3月26日公開)。また2016年1月からは大河ドラマ「真田丸」出演、主演舞台「書く女」の上演も控える。


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足立茂樹
e-Spirit 代表

キャスティング会社e-Spiritの代表。博報堂出身。米国の大学でマーケティングを専攻し、米国スタイルのキャスティングを日本に取り入れ、オーディションシステムも体系化。現在では40名のスタッフで年間1300本を越えるキャスティングを行う。