コラム

戦略PR視点で、大学・地方・アートを考える

【特別講義】先生!学生が考える「コンセプト」と、プロが考える「コンセプト」。そのレベルの違いはどこにありますか?

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アーティスト志向の学生が社会性を身につけるためには?

はいね:だから最近は「偶然でもいいので面白いものを見つけたい」「何とか探しだしたい」それでもダメならば「自分で創ろう(育てよう)」という発想になってきているのですか?

片岡:「社会全体を良くするためのデザイン」(ソーシャルデザイン)という立場に立つと、広義の「デザイン」にも関わらざるを得なくなってきた。大学で「ソーシャルデザイン」の講義も行っているけど、2011年から昨年まで国際NGOで働いた経験が、少しずつ自分の中でつながりつつある。

「デザイン」の概念が、単に「見た目」を良くするだけでなく、社会全体への影響や、改善を意味することが普通になってきた。「アート」も、山にこもって作品を作れば良いという時代ではなく、社会との関わりが重視される。とはいえ、学生はどうしてもまだ社会との関わりは薄いわけで。

はいね:「アート」をどういう風にアウトプットするかという手法も「見せ方」の一つだし、やはり社会の空気感を反映する必要性がでてきますね。そうなると内側の世界観だけをひたすら追求していく作業だけではむずかしいのは当たり前です。

片岡:アーティスト志向の学生は、どうやってプラスαとして社会性や社会的視点を身につけていけばいいと思う?

はいね:社会との関わりの少ない学生であればトライ&エラーの、エラーの部分、「なぜダメだったか」(どうしてこの作品はウケなかったのか)を客観的に観察してみてはどうでしょうか?誰にも受け入れられないものを「でも自分はこれがいいと思ったから」という理由で突き詰めていく作業を繰り返していくだけでは、得られるものも成長の幅も狭くなってしまう。そこで「世の中では何が流行っているのか」「何が問題となっているのか」ということを踏まえた上で、自分の「エラー」を見つめ直すことは有益かと思います。

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