コラム

戦略PR視点で、大学・地方・アートを考える

【特別講義】先生!学生が考える「コンセプト」と、プロが考える「コンセプト」。そのレベルの違いはどこにありますか?

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ブレないコンセプトの作り方とは?

はいね:いまの時期、自分の内面やアート性をどんどん掘り下げていくことももちろんですが、それと同時に一定の客観性を身につけていくことも重要ですね。コンセプトを作り上げていくとき、片岡さんはどういう脳内プロセスで構成していくんですか?

片岡:大きく2つあって、ひとつは自分の「ひらめき」というか「アイデア」をフィルターにかけて煮詰めるというか「ろ過」していく場合。よく「ちょっとキャッチフレーズ考えてください」とか言われることあるけど、あえて、100案くらい提出することがある。「ちょっと考える」ってありえないから。その100の候補を選ぶためには当然500とか600案を用意してからスクリーニング(ろ過)に入る。Aをろ過したのがA’。A’ をさらにろ過したのがA”になる。テレビのドキュメンタリーの編集に近い。

もうひとつは「戦略案」みたいなものは、コーヒー豆をブレンドするみたいに、色々な経験や要素や定石のパターンを組み合わせていく。AとBをかけ合わせるとCという相乗効果が生まれる。CとDをかけ合わせるとEという結果が生まれる、だから次に・・・みたいな。タイアッププロモーションとかメディアミックス的な発想。こちらは「手駒」というか「引き出し」の数が勝負を分けたりする。最近は比較的僕はこっちで戦うことが多い。

はいね:とはいえ学生には社会との関わりもこれまでの経験も圧倒的に少ないから、組み合わせる材料が少ないというわけですね。

片岡:そうそう。だからその材料を増やすための社会性を学ぶということは、必ずしも何かを誰かから「学ぶ」という目的志向のことだけではなく、とりあえずダメ元で体験をするとか、やったら失敗をするとか、ムダなことに付き合ってやらされてみるとか・・・あまりうまくは説明できないけどね。

はいね:生徒たちと向き合うことで、むしろたくさんのことを私自身が気付かされたような気がしています。貴重な機会をありがとうございました。

片岡:こちらこそ、また山形に来てくださいね。東京でも何か面白いことやりましょう。

(おわり)

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