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ADFEST現地レポート「データやAIは、クリエイティブをどう変えるのか」

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テクノロジーの進化が、どんな未来をつくるのか

次にセミナーをご紹介します。
前半の2日間、セミナーを受けて感じたのは、「AI(人工知能)やデータが、クリエイティブをどう変えていくか」について語っているものが多いということ。初日の一発目に行われたAKQAのセミナーのテーマは「CREATIVITY IN THE AGE OF THE SUPERHUMAN」。人類の進歩の次の段階をAIとし、その世界の中でクリエイティビティがどのように変化していくかといった内容です。

最近では、囲碁AIのAlphaGo(アルファ碁) VS 韓国のプロ囲碁棋士があったように(編集部注:3月12日、韓国の李セドル九段との5番勝負でアルファ碁が3連勝を決め、勝ち越したことが話題になった)、AI VS 人間という構図がフィーチャーされがち。しかしAKQAは、作業的な仕事は機械やAIが出来るようになるので、AI VS 人間ではなく、人間がよりクリエイティブなことを考える時間がつくれるようになるのではと提示していました。

他のセミナーで印象的だったのは、ラグビー選手の身体にセンサーをつけておいて、その選手が感じた衝撃を体感(ブルブルする程度かもしれないけど)できるようなユニフォームを販売した施策です。データがスポーツの体験の仕方をアップデートしていく流れは、今後もっと面白いことになっていきそう。

これらを通じて感じたのは、結局どれだけテクノロジーが進化しても、怒り、悲しみ、嬉しさといった人間の根本的なところは変わってないので、データやら、AIやらテクノロジーがどれだけ進化するかには意味がなくて、それよりも「人の気持ちをどう動かすか」を真摯に考え抜くことに価値があるということ。日々の仕事の中で、それを忘れないことがホントに重要だと思いました。

さぁ、残るは2日!
後半はアワードの発表があるので、どういったアイデアが出てくるのかが楽しみなのと、せっかく来たのでトロフィーを持って帰りたいなー。