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自販機の魅力を高めるアプリ―販促NOW<MOBILE APPLICATION>(36)

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ここでは、『販促会議』2016年4月号に掲載された連載「販促NOW-アプリ編」の全文を転載します。


アプリ対応の自動販売機15スタンプごとに1本無料

スマートフォンアプリ対応の自動販売機で購入するとスタンプがもらえる。15個たまると、1本、無料でもらえてしまうという。画像はイメージ。

日本コカ・コーラとコカ・コーラシステムは今春、アプリ対応の自動販売機で製品を購入すると、1本に1ポイント、スタンプを付与。15スタンプがたまると、自動販売機で好きな製品を、1本無料でもらえるという。アプリ対応自動販売機は初年度に14万台を目標に全国に設置していく計画だ。

一昔前は、抽選付き自動販売機があり、当たればもう1本もらえるものだったが、いつの間にか、見かける機会が減ってしまった。そんな中、15本買えば1本もらえるのは、大盤振る舞いで画期的な取り組みだと思う。日本には清涼飲料の自動販売機は220万3000台(2014年12月現在、日本自動販売機工業会調べ)と言われ、競争が激しいのは間違いない。コンビニもいたるところにあり、淹れたてのコーヒーも飲めることから、自動販売機としても魅力を高めようと、アプリによるスタンプサービスを始めるのだろう。

このニュースを聞いたとき、「Cmode」を思い出してしまった。Cmodeは、02年に実用化された自動販売機向けのプリペイド決済システムだ。日本コカ・コーラとNTTドコモ、伊藤忠商事が共同開発し、当時のガラケーで使えるプリペイドサービスだった。自動販売機にある読み取り機にガラケーの画面をかざすことで、プリペイドの入金チャージをしたり、支払いできるようになっていた。当時としては画期的なサービスで、物は試しと使ってみたのだが、対応自動販売機が少なく、ケータイを開いて画面を認識させるというのが面倒だった記憶が残っている。機種変更する際に、新しいガラケーに情報を引き継ぐのを忘れて、いつの間にか使わなくなったのであった。

いま、日本コカ・コーラが設置する自動販売機は、楽天EdyやiD、Suicaなど、電子マネーが使えるため、便利に飲み物を購入できる。本記事の執筆時点では、今回のアプリの詳細は未発表だが、非接触ICを活用するなど、手軽にスタンプを貯められるのであれば、普及していくだろう。もし、スマホでアプリを起動し、画面をかざすといった行為が必要となると、「面倒なので、スタンプはいいや」ということにもなりかねない。コンビニやカフェであれば、商品を受け取るまでに時間があるので、アプリを起動しやすいが、自動販売機はすぐ買える手軽さが魅力だからだ。スマホユーザーは平均22個のアプリをインストールしていると言われる(MMD研究所調べ)。アプリでサービスを提供し、使い続けてもらうには「ホーム画面に並んだアプリの中からすぐ起動してもらう」工夫が必要だ。

■プロフィール
石川 温氏(いしかわ・つつむ)
ケータイ・スマートフォンジャーナリスト。1999年に日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。『日経トレンディ』編集記者を経て03年に独立後、ケータイ・スマホ業界を中心に執筆活動を行う。メルマガ『スマホ業界新聞』(ニコニコ動画)を配信中。

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