美しい画像で感性を刺激するPinterest――販促NOW<MOBILE APPLICATION>(19)

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ここでは、『販促会議』2014年8月号に掲載された連載「販促NOW-モバイル編」の全文を転載します。


日本の企業が出資や提携を行い、再び注目を浴びているサンフランシスコのベンチャー企業がある。画像共有SNSの「Pinterest」だ。

Pinterestの国際戦略を説明するMatt Crystal氏。ユーザーが魅力的な画像に出会えるようにローカライズを強化していくという。

Pinterestは、ユーザーがネット上で見つけて気に入った画像にピンをつけ架空のボードに貼っておけるというサービス。他のユーザーと共有もできるし、他人のボードを眺めて楽しむといったことができ、アプリも展開している。

とにかく美しい画像が並び、見てるだけで楽しくなる。「ネット上にはこんなに綺麗な画像があったのか」と驚くほどだ。

前回、紹介した「instagram」はユーザーが自分で撮影した画像を共有するサイトであったが、Pinterestは、ネット上にすでに掲載されている画像をシェアするという違いがある。

Pinterestの強みは、やはり画像による圧倒的なインパクトだ。ディスプレイ上に文章が並んだところで、じっくりと読み進める必要がある。しかし、Pinterestでは美しい画像がひたすら並ぶだけなので、直感的に我々の感性を刺激してくれるのだ。

PinterestのHead of International であるMatt Crystal氏は「例えば、Pinterestで『Tropical Vacation』と検索すれば、それに見合った大量の画像を探し出すことができる。画像から、自分の望む休暇を見つけ出すことができる」と言う。

文字ベースでは想像できないが、画像であれば、ユーザーが想像していたものだけでなく、想像を超える答えが得られるのだ。

Pinterestには2012年5月に楽天が出資を行い、日本での事業やサービス展開を支援。さらに2014年5月には電通がPinterestとの業務提携を発表している。

すでに楽天レシピや楽天トラベルなどがPinterestに対応。サイト上にあるレシピやホテルなどの画像をピンを刺し、架空のボードに貼っておくことが可能となっている。ユーザーがピンを刺せば、他のユーザーに共有されるので、情報が拡散していくようになる。

もちろん、提携関係のない一般的な企業でもPinterestを活用することは可能だ。日本企業でもソニーや、ドン・キホーテ、ユニクロ、サンリオといった企業がPinterestのアカウントを作り、情報発信を行っている(日本企業でもアカウントは米国法人が作っているケースが多い)。

電通との業務提携については「まだ始まったばかりで、具体的に動き出すのはこれからだ」(Matt Crystal氏)という。電通と組むことで、日本におけるPinterestのPR活動が強化されたり、広告主や媒体社に対して、Pinterestを活用したマーケティング活動を提案していくという。

今後、日本でもさらにPinteresetに触れる機会が増えそうだ。

アメリカ・サンフランシスコ市内にあるPinterestのオフィス。洗練されたデザインとなっており、働きやすい雰囲気だ。

■プロフィール
石川 温氏(いしかわ・つつむ)
ケータイ・スマートフォンジャーナリスト。1999年に日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。『日経トレンディ』編集記者を経て03年に独立後、ケータイ・スマホ業界を中心に執筆活動を行う。メルマガ『スマホ業界新聞』(ニコニコ動画)を配信中。

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