コラム

四苦ハック人生 in Sanfrancisco

今や3人に1人はフリーランス。アメリカでフリーランスが多いワケ

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決して安泰でない正社員

大抵のキャリアが専門職志向で、また転職が多い社会環境について触れました。ではなぜ3分の1もの人が正社員ではなくあえてフリーランスという形を選ぶのでしょうか?大手企業の正社員になれば(一生とは言わずとも)まずは安泰、余程のことがない限り正社員は解雇されることもなく安定した職業、という日本の常識からすると疑問に思う人も多いかと思います。

先にも触れたとおり、社員の数はビジネスを回すための必要なポジションによって絶えず、そして短期的に変動します。ですのでアメリカでは正社員であろうと、必要に応じて容赦なく解雇が実行されます。とりわけ変動の激しい広告業界では、例えば大きなクライアントを失えば、かなりの確率でレイオフが実行されます。もちろん経営者としてもせっかく雇った従業員を解雇するというのは、なるべく使いたくない最後の手段です。ただ事業を維持するのが経営者としての責任ですし、コストを下げるためにレイオフを迅速に行うことはビジネスとして当たり前と考えられています。効率が重視されるアメリカの特徴かもしれません。

また、たとえレイオフの対象になっても保証は最低限。大抵の場合1ヶ月、多くて数ヶ月分の給与が退職金として手渡されるだけです。ですので、会社に頼るよりは、自分のキャリアは自分で築くというのが一般的な考え方のようです。このようにアメリカでは正社員のメリットが、日本のそれと比べるとはるかに少ないです。

画像提供:shutterstock

また多くのフリーランサーが、あえてフリーランスでいることを選ぶ理由として、会社という組織特有の政治的なストレスに深く関与しなくてよいことを挙げています。組織で働く以上、出世するにはある程度の政治力が必要です。政治が苦手で会社に飼い殺されていた優秀なプログラマー。そんな人がフリーランスになったとたん生き生きと仕事をこなし、業界の売れっ子になった、そんな例が数多くあります。

上司はおらず、スケジュールも自分で自由に決めることできる。自分の腕に自信があれば、正社員でいるよりも未来は明るいのです。(ついでに言うと稼ぎも多い。)

次ページ 「広告業界はフリーランス天国?」へ続く

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