テレビCM×Twitterの新しい活用可能性
また二人は、テレビCMと「プロモビデオ」を組み合わせた活用方法も模索している。「当社には『オンラインビデオ総研』という動画広告の研究専門機関があります。そこでは、どの層にテレビCMが届いていて、またどの層にテレビCMが届いていないかということも調査・分析を行っています。Twitterは若年層にも強いので、テレビではリーチできていないユーザーにも広告を届けることができるという点を打ち出していきたいですね。現状のテレビCMでリーチできていない層に対して、『プロモビデオ』は効果的な手法だと考えています」と武山氏は語る。
新しい活用法が広がれば、そこで必要になるのが新しい広告効果測定の方法と効果指標だ。日々のミーティングの中で、その方向性についても両社は議論を重ねてきた。
「Twitterはブランドに対する認知度や好意度などの、ブランドリフト効果に関して検証方法がありうるのではないかと考えています。利用者の生の声をリアルタイムに、そのまま拾うことができるので、その声を基に認知度や好意度をさらに定性的に細かく分析できるのではないかと考えています。ツイートの分析など、これまでになかった検証方法を開発していきたいですね」と武山氏。
小島氏も「Twitterの魅力は利用者の皆さんからの声がダイレクトに届くプラットフォームであることです。クライアントにとっても、利用者の皆さんの声が届くのでブランド認知を測るにはとても効果的だと思います」と話す。
利用者の生の声が届くTwitterの強みを生かす
Twitterの強みは、「今、利用者の声が届くプラットフォーム」ならではの高いライブ性だ。それは、広告運用にも活用の可能性がある。
「Twitterでは、その時々のトレンドワードが分かります。現在、武山さんとはトレンドワードを広告配信の際に、ターゲティングに取り入れていくと反応が高いのではないか、という仮説の元、いま検証を進めています」(小島氏)。
トレンドワードをツイートしているユーザーはアクティブな利用者。その利用者に広告を配信すれば、反応も大きいのではないか。自社の商品・サービスと親和性の高いワードをツイートする利用者をターゲティングするだけでなく、Twitterならではの「今がわかる」ライブ性を広告運用に生かそうという取り組みを進めている。
「トレンドワードをターゲティングに組み込んで、成果を見るような取り組みができるのは、密なコミュニケーションがあってこそ。これからも2社のチームで連携しながら、クライアントの方々にとって、より成果につながるTwitter広告の活用方法を確立してきたいですね」と武山氏は今後の展望を語った。
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