広告がブロックされてしまう時代に、広告主の姿勢はどう変わるべきか

無視できなくなってきたアドブロック問題

前回のコラム

では、マスマーケティング時代に比べて明らかに広告がアウェーな時代において、広告はどう変わっていくべきなのかという話について考えてみました。

この話の延長として問題になってくるのが、「広告」が変わらなければいけない以上、「広告主」の姿勢も変わらなければいけなくなるという点です。そこで今回は、「ad:tech tokyo 2016」で「広告がブロックされる時代の新しいコミュニケーションの形とは」というパネルディスカッションのモデレーターをさせていただいた際の議論を、一つのヒントとしてご紹介したいと思います。

このパネルディスカッションではタイトル通り、アドブロックのようなツールが使われ始めている今日において、企業はどのようにコミュニケーションを考えるべきなのか、ということをメインテーマにしました。

「アドブロック」は、海外のネット広告業界を中心に非常に物議を醸しているテーマです。昨年の段階で、世界で2.7兆円規模の損失が出ているという試算も出ていましたが、すでに海外の一部の国では20代の若者世代でアドブロックのツール利用者が50%を超えているところも出てきているようで、大きな問題になっています。

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徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)
徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

徳力基彦(アジャイルメディア・ネットワーク 取締役 CMO ブロガー)

徳力基彦(とくりき・もとひこ)NTT等を経て、2006年にアジャイルメディア・ネットワーク設立時からブロガーの一人として運営に参画。「アンバサダーを重視するアプローチ」をキーワードに、ソーシャルメディアの企業活用についての啓蒙活動を担当。書籍「アンバサダーマーケティング」においては解説を担当した。

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