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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

肖像権を放棄したアイドル。写真も動画もフリーで使用OK、その理由は?(ゲスト:Mika+Rikaさん)【前編】

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曲も写真集もフリーの0円で売るアイドル

中村:『ただの女』は7月に無料でリリースしたと。これはどういうことですか?

Rika:税込0円で無料なんですよ。今、渋谷のTSUTAYAさんにレンタルで置いてるんですけど、レンタル0円です。

権八:レンタルも0円だし、買うこともできる?

Rika:ライブハウスで何かのCDを買ってくれた人に無料でプレゼントしたりやってます。

中村:あくまで無料なんだね。

権八:すごいね。写真集も0円。

Mika:そうですね。写真集も初めて発売したんですけど、クラウドファンディングで資金をみなさんから集めて、その資金でつくったものです。

権八:どのぐらい集まったんですか?

Mika:60万円ぐらい?

権八:すごいじゃん。

Mika:いや、でも足りないぐらいですね。撮影料というか、衣裳代だけで。あと印刷代で結構いくんですよ。なので、カメラマンさんはボランティアといったらアレですけど、面白そうだからやってあげるよ、みたいなノリでみなさんやってくれましたね。

権八:よかったね。これ、『ただの女』、「そのまま使える写真集」って、いちいちちょっと思わせぶりなね。

そのまま使える写真集

Rika:え、そのまま使える、もそう? どういうことですか?

権八:え、そんなこと言わせる気(笑)? いやいや、それはそうですよね?

中村:そうですね。ちょっとドキッとするところがありますよね。

権八:どう使うの?みたいな。

中村:私を使ってください、みたいな。

Mika:そういう際どいラインでちょっとやったりしてます。

権八:CDもジャケットを見ましたけど、わりと露出が。

Rika:そうですね、肩が出てるぐらいの。

権八:そうでしたっけ(笑)? もっと出てませんでしたか?

Mika:フリー素材だから、身も心も何もないほうがいいんじゃないかっていうところからきて。脱ごうみたいな。

権八:でも、別に見えてないんですよね。肝心なところは。

Mika:見えてはないです。もちろん。

澤本:肝心なところ(笑)。

Rika:白い板だけで隠してます。

権八:なかなかこれはセクシーな。

中村:さっきチラッと「その内、有料に」と言ってましたけど、これを突き詰めていって、無料活動の先にはどこかでブレイクしたら・・・みたいなシナリオは用意してるんですかね?

Rika:広がって、有料になってもオファーが来るようになったら有料の女になる、というシナリオです。

澤本:じゃあ、もう『有料の女』という曲はできてるの?

Rika:つくります、有料になったら(笑)。

Mika:このラジオもそうですけど、フリー素材やってなかったら出られなかった番組なので、やって広がったからこういうのに出て、みたいな。そこからです。

澤本:しゃべり面白いもんね。

権八:面白いですよ。意外な才能というか。

澤本:ラップやってるじゃないですか? ラップをここで無料でやってくれって言ったら。

権八:無料でやってくれるの!?

Rika:無料ですよ、何やっても。

Mika:そうだよ、何やっても無料。

権八:何やってもって。ちょっとHな感じが(笑)。

中村:また無茶振りしますが、もしよかったら、『ただの女』のヒップホップユニットということで。

Mika:どうする? 最初からでいいのかな?

Rika:うん、被せるからMikaに。

Mika:オッケー、被せてね、ちゃんと。

中村:大丈夫? ケンカしないでね(笑)。

Rika:ちゃんと歌ってね。

権八:何これ。ネタでやってるの(笑)?

Mika:いや、Rikaよく被せないから、私が1人でアカペラみたいになっちゃって。

Rika:いつもMikaのリズムがズレるから被せられないんだって。

<ラップを披露>

Mika:本当にさー、Rikaやめて。

一同:

澤本:何? 今、何が悪かったの?

Mika:音痴でしたよね、こっちが。Rikaが。

Rika:違う、違う。Mikaの最初のラップの出だしのリズムがグチャグチャだから、本当に被せられなかった。

Mika:いや、そこじゃなくて。「ただだからって安くないわ♪」というところはハーモニーがいいところなんですけど、音痴に歌うから台無しだった。

Rika:歌いながら睨んでくるんですよ、私のこと。

Mika:調子狂うわ。

一同:

権八:いやいや、良かったよ。でもさ、言い合って、責め合ってるんだけど、笑って誤魔化せる感じがあるよね。

Mika:仲いいんで。

Rika:何言っても、とりあえず一瞬で終わるというのはいいんですよ、双子だから。

Mika:そういった絶対的な信頼感みたいのはあるよね。

Rika:そうだね。

Mika:何言っても平気っていう。

一同:

<後編へ続く>

構成・文 廣田喜昭