「CES2017」現地レポート④ — Alexaの存在感が急浮上。音声対話の可能性を見た。

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【前回の記事】「「CES2017」現地レポート③ — C SPACEに注目せよ。」はこちら

世界最大規模を誇るテクノロジーの祭典、CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が、米国・ラスベガスで始まりました。すでに、多くのメディアから発信されるCESのニュースに触れた方も多いのではないでしょうか。今年で50周年を迎えたCESは、3800社以上の出展、世界150カ国以上の国から16万5000人以上の参加を見込む巨大なカンファレンスです。今年も、“アドタイ”な視点で現地から森直樹がレポートします。

「今年のCESで最も存在感を高めたモノ・コトはなんですか?」と尋ねられたら、間違いなく「Amazon Alexa」と、私は答えます。ここ数年間、参加を続けている方の多くがAlexaの存在感を強く感じたのではないでしょうか。

AlexaはAmazonによって開発されたパーソナルアシスタントで、Amazon Echoや最近発売されたDotやTapなどが米国市場で大人気になっていることは、皆さんの記憶にも新しいと思います。音声対話機能としてコネクテッドホームの中心になると共に、音楽再生、交通情報の提供、様々なスマート家電の制御が可能となっています。

米国では、言語の優位性もあることから、以前より音声対話の取り組みは盛んになっていました。そこへAlexaやGoogle homeなどの開発環境が整ったことで、2017年は利活用の拡大や音声認識対応のプロダクトが一気に市場に投入されることは間違いない動きと言えるでしょう。

家電も家も車もロボットも…

今年のCESでは、Alexaとのコラボレーションを意識したプロダクトが爆発的に増えました。今回は、展示会場からAlexaとのコラボレーションをいくつかピックアップしてお届けしたいと思います。

◆自動車×Alexa

昨年のCESでもAmazon Echoを通じて家と車のコネクティビティを提供していた、米自動車大手Fordのブース。Amazon Alexaとの連携で、車と家がシームレスに繋がる新しい体験の提供を模索しています。例えば、自宅でAlexaに車のバッテリー状況を問いかけたり、車内から自宅リビングの電気を音声対話で消したり…Alexaの音声対話を活用して、車・家・人のよりシームレスな連携を模索しているようです。

◆家電×Alexa

LGの冷蔵庫、Honeywellのサーモスタット、Whirlpoolの洗濯機や冷蔵庫など、多くの家電がAmazon Alexaとの連携の連携による音声対話を活用した新しいコネクテッドホームについて示唆をしていました。LGやWhirlpoolのAlexa対応家電は発売前ではありますが、時期に市場に展開されるとのことです。

Alexaに対応する予定のLG冷蔵庫。
Honeywellのサーモスタットを中心としたスマートロックや照明などと連携するコネクテッドホームもAlexaと連携するとのこと。

Amazonの様々なエコシステムと連携を提案するWhirlpool。

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森直樹(もりなおき)
電通 CDC エクスペリエンス・デザイン部長 クリエーティブディレクター

光光学機器のマーケティング、市場調査会社、ネット系ベンチャーなど経て2009年電通入社。デジタル&テクノロジーを活用したソリューション開発に従事し、AR(拡張現実)アプリ「SCAN IT!」、イベントとデジタルを融合する「Social_Box」、「SOCIAL_ MARATHON」をプロデュース。さらにデジタル&テクノロジーによる事業およびイノベーション支援を手がける。最近は、経営や事業戦略に基づくUI・UXデザインや、ネット事業モデルによる事業革新の支援プロジェクトに取り組む。 日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会の幹事(モバイル委員長)。著書に『モバイルシフト』(アスキー・メディアワークス、共著)など。ADFEST (INTERACTIVE Silver他)、Spikes Asia (PR グランプリ)、グッドデザイン賞など受賞。ad:tech Tokyo 公式スピーカー他、講演多数。

 

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