商品特性を利用チャンスにつなげる王道の表現/仲畑審査員長の講評
ことしは審査が非常にスムースでした。スムースというのは、良いことか悪いことかわからないけど。というのは、広告というのは売ってナンボです。売るためには商品特性がスピーディに伝わるのが一番いいんです。商品特性がなかったり、茫洋としたりすると、ときにぼくらはイメージに逃げてしまうことがある。
ことしはファイナリストに残った作品のほとんどが、商品特性に立脚した、非常に健康的な表現でした。グランプリ課題は、商品自体に明確な特性があって自ずとマーケットがついてくるものだったけれど、受賞コピーはさらにその特性を、商品の利用チャンスを増やすことにつなげている。提案を含んだ王道の表現です。
残念なことに賞に選ばれなくても、ファイナリストはすごい。40万分の20いくつだから、それだけで実力は証明されたようなものです。あとは持続。いま(グランプリ受賞者の)平山さんがおっしゃっていましたけど、アイデアは日常に転がっていて、それをチョイスする力があればいい。そういう日常のものを見る力、見る角度を鍛えたらいいと思います。賞を獲った方、おめでとうございました(談)
「宣伝会議賞」は、広告表現のアイデアをコピーとCM企画で競う公募形式のコンペティション。1962年、雑誌「宣伝会議」の創刊100号を記念して創設された。企業の実際の商品を課題としており、54年目の今回は37社が課題を提供した。
新着CM
-
AD
宣伝会議
【広報部対象】旭化成のグローバル社内イベント成功事例を紹介
-
クリエイティブ
BOVAグランプリに「Let’s ギューリッシュ」 短尺・縦型増加で...
-
クリエイティブ
世の中を変えようと挑戦する起業家をヒーローに――2023ACC賞審査委員長が語る
-
クリエイティブ
「これでいいのか?」これからの広告(東畑幸多)コピー年鑑2023より
-
AD
広告ビジネス・メディア
急成長を遂げる「変革支援」のプロ集団 DXとデジタルマーケティングで企業変革を加...
-
コラム
語り出すと止まらない!櫻坂46の魅力(遠山大輔)【後編】
-
販売促進
ファンタジー好きに訴求するグミ カンロ、空想の果実をイメージした新商品
-
販売促進
横須賀市、メタバースで観光誘致 AIアバターの実証も開始
-
特集
「宣伝会議賞」特集