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第54回宣伝会議賞グランプリ「子どもが苦手なものは一度揚げてみる。」に

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商品特性を利用チャンスにつなげる王道の表現/仲畑審査員長の講評

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「審査というものは、本当に面白い。いずれ、表現者のアイデアがけん引するタイプのコピーが主流になるフェーズに入るかもしれない。そういうトレンドが見えてくる」

ことしは審査が非常にスムースでした。スムースというのは、良いことか悪いことかわからないけど。というのは、広告というのは売ってナンボです。売るためには商品特性がスピーディに伝わるのが一番いいんです。商品特性がなかったり、茫洋としたりすると、ときにぼくらはイメージに逃げてしまうことがある。

ことしはファイナリストに残った作品のほとんどが、商品特性に立脚した、非常に健康的な表現でした。グランプリ課題は、商品自体に明確な特性があって自ずとマーケットがついてくるものだったけれど、受賞コピーはさらにその特性を、商品の利用チャンスを増やすことにつなげている。提案を含んだ王道の表現です。

残念なことに賞に選ばれなくても、ファイナリストはすごい。40万分の20いくつだから、それだけで実力は証明されたようなものです。あとは持続。いま(グランプリ受賞者の)平山さんがおっしゃっていましたけど、アイデアは日常に転がっていて、それをチョイスする力があればいい。そういう日常のものを見る力、見る角度を鍛えたらいいと思います。賞を獲った方、おめでとうございました(談)

「宣伝会議賞」は、広告表現のアイデアをコピーとCM企画で競う公募形式のコンペティション。1962年、雑誌「宣伝会議」の創刊100号を記念して創設された。企業の実際の商品を課題としており、54年目の今回は37社が課題を提供した。