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『編集会議』2017年春号の見どころを一挙紹介

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雑誌『編集会議』の最新号(2017年春号)が、3月29日より全国の書店やAmazonなどで好評発売中です。本記事では、その見どころを一挙にご紹介していきます。

●キングコング西野亮廣氏×博報堂ケトル嶋浩一郎氏の対談

巻頭では、豪華2人のスペシャル対談が実現。雑誌の編集長であり、本屋 B&Bを運営する嶋浩一郎氏は、絵本作家として本の売り方の新境地を切り拓く西野亮廣氏を「(本を)買う理由からデザインできる人」と評しており、その言動について「究極のサイコパスの人だと思っていた(笑)」と語るところから対談がはじまります。

初対面の2人が、「本を売ることをどう考えているのか」「肩書きや役割に縛られてはいけない」「“買う理由”をどうデザインするか」「批評家よりも実務家のほうが偉い」など、“本が売れない時代に本を売る”ために、考えていることや実践していることを語り合いました。字数にして1万字、合計10ページにもわたる記事は本誌をご覧いただければと思います。

●特集「その記事は“売りモノ”になるか」

その記事は“売りモノ”になるか――。ビジネスとして成立しているテキスト主体のメディアにとって、それは究極の問いとも言えます。メディアがビジネスである以上、編集者や書き手には自らが生成した記事にどれだけの価値があるのかが問われ、その価値の集積がメディアのブランドになります。

“売りモノ”という表現はあくまで比喩であり、その本質として測られるべきは「記事の価値」です。ただメディアは「記事」の集合体であり、同時にビジネスであることを突き詰めると、記事一つひとつがどれだけ“売りモノ”としての機能を果たすかが、最も重要なことではないか──。そんな仮説のもと、今回の特集を組んでいます。

また、社会に影響を及ぼすこともある記事を通じて、メディアはどのような社会的役割を担うべきなのかということも、昨今の重要な論点の一つです。誰もが情報発信の担い手になれることは、社会に良いインパクトをもたらすことがある一方で、頻発するメディアをめぐる問題の要因の一つにもなっています。そうした現況を踏まえた「記事」そのものにフォーカスをあて、メディアの真価とは何かについて考えます。

特集内には、旬なメディア関係者が続々登場。2012年の発売当時に「未来志向のメディア指南書」とも言われた『MEDIA MAKERS――社会が動く「影響力」の正体』の著者・田端信太郎氏が、発行から5年後の現在のメディア論を語る記事をはじめ、記事がどのようにメディアを形づくっていくべきかについて、さまざまな切り口から迫っています。

雑誌不況が続き、特集によって売上が大きく変動することから、これまで以上に企画力が問われる雑誌業界。そんななかでも“売れる雑誌”をつくり続けている人気雑誌『anan』『週刊東洋経済』『SWITCH』『dancyu』の編集長に、自身が手がけた「私のベスト企画」をテーマに語っていただいく記事も掲載。4人の編集長が選んだ「ベスト企画」とは……。

その他にも、「その記事に“意志”はあるか」と題した認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹氏へのインタビュー記事、『クーリエ・ジャポン』編集者に聞いた「米国メディアの最前線とノンフィクションの行方」、発行累計6000万部の編集者が解説する「“面白い”を“売れる”に転換する編集術」、「ジモコロ」徳谷柿次郎編集長が明かすオウンドメディア成功のカギ、noteでは今どんな記事が売れているのかについて聞いた記事などが掲載されています。

●編集者・ライターの「働き方改革」

「働き方改革」の特集は、普段は長時間労働問題を報じる側であるメディア人自身の働き方について問う内容です。もともと不規則な働き方が前提のメディア業界に、「働き方改革」は果たして可能なのか。企業として、個人として、どのように働き方を変えることができるのか。

すでに報じられているような劣悪な労働環境の実態を暴くのではなく、編集者やライター、そしてメディアという情報発信の担い手自身が「どうすれば多様な働き方が実現できるか」「どうすれば限られた時間内で生産性を上げられるか」について考える特集になっています。

『週刊文春』でルポ「ユニクロ潜入一年」を連載したジャーナリストの横田増生氏ですが、彼が身を置き、長時間労働問題を報じているメディア業界こそ労働環境を是正するべきだという指摘もあります。実際にそうした指摘をよく受けるという横田氏自身に、メディア人の働き方について聞きました

また「生産性」について考えるヒントを得るべく、編集者・ライター100人を対象にして行った独自調査の結果や「BuzzFeed Japan」の古田大輔編集長による“午後6時に帰る編集部”と題した寄稿記事も掲載。

その他にも、インサイトフォース山口義宏氏による「クリエイティブな仕事と、生産性向上の考え方」、ジャーナリストの亀松太郎氏による「『もしフリーになったら……』を考えるための下準備」、さらに「AbemaTIMES」の恩納力氏の「ハードワーカーの主張」などを掲載しています。

●本誌登場のメディア人が影響を受けた「推し本」

「書店の魅力を再発見する」というコンセプトをもとに、書店についての特集も組んでいます。Amazonを筆頭とするネット通販などの普及で苦境に立たされている書店ですが、その活路を自らの手でつくりだそうとする現場での取り組みについて、取り上げています。

そして本誌に登場した方々のなかの28人に、“推し本”として「人生で影響を受けた本」を挙げていただきました。ぜひ本屋会議に登場する書店などを訪れ、“推し本”の数々から新たな気づきを得てみてください。


上記でご紹介した以外にも、冒頭では“今もっとも数字を持っているライター”と言われるヨッピー氏が「“編集”の価値とはなんぞや」というテーマで、編集の意義や編集者として果たすべき役割について語っています。

また2016年に議論を呼んだ「ネイティブ広告ハンドブック2017」について、編集者やライターに向けに境治氏が解説をするなど、盛りだくさんの内容になっています。

ぜひお近くの書店やAmazonなどで、内容をご覧になってみてください。

 

『編集会議』2017年春号は「記事論」「メディア×働き方」を総力特集
 

◇ヨッピーが語る「“編集”の価値とはなんぞや」
◇改めて知りたい「ネイティブ広告ハンドブック」
 

【特集】その記事は“売りモノ”になるか――記事で問われるメディアの真価
◇LINE 田端信太郎が語るメディア論――『MEDIA MAKERS』から5年後
◇フローレンス駒崎弘樹「その記事に“意志”はあるか」――記事が社会を動かす
◇『anan』『週刊東洋経済』『SWITCH』『dancyu』編集長「私のベスト企画」
◇noteではどんな記事が売れているのか――“売れる記事”のトレンドを探る
◇『クーリエ・ジャポン』編集者が語る「米国メディア・ビジネスの最前線」
◇発行累計6000万部の編集者が解説「面白い→売れる」に転換する編集術
 

【特集】編集者・ライターの「働き方改革」――メディア現場の「生産性」
◇「ユニクロ潜入一年」ジャーナリストに聞く「メディア人の働き方改革」
◇100人に独自調査、編集者・ライターの「働き方」と「生産性」の課題
◇“午後6時に帰る編集部”、古田大輔編集長「BuzzFeed流・働き方改革」
◇「もしフリーになったら…」を考える、フリーランスになるための下準備
◇超実践・生産性向上術「アイデア」「書くスピード」「ガジェット」編