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「パナソニック宣伝100年の軌跡」100年後も生き残る企業になるための宣伝とは

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01. 1960年 新聞 02. 1962年 新聞 03. 1963年 新聞 正月広告 04. 1969年 新聞 正月広告 05. 1996年 新聞 正月広告 06. 2008年 新聞 社名変更 07. 2017年 新聞 正月広告

宣伝とは心を伝える尊い仕事

パナソニックには、歴代の宣伝部長が代々引き継いできた、7つの「宣伝の基本的な考え方」というものがあります。

① 企業の社会的使命です。
② 企業のこころを伝える活動です。
③ 真実でなければなりません。
④ お客さまのこころと言葉でつくり、感動を伝えます。
⑤ 常に創意工夫が必要です。
⑥ 高い見識と、技量、熱意で取り組みます。
⑦ もっとも効率的なコミュニケーション活動です。

宣伝に携わる読者の皆さんからすると、共感できる考え方ではないでしょうか。特に、パナソニックらしさを感じられるのが、1つ目の「企業の社会的使命です」というものです。

松下幸之助はこう説いています。

「広告宣伝の意義は、本来決して売らんがためのものではないと思います。こんないいものができた、これをなんとかして知らせたい。そうしたところから出てきた、誠に尊い仕事ではないでしょうか」「正しい宣伝広告は、いわば善であり、社会にとってはなくてはならないものだと思います。そこに宣伝の使命があるわけです」。

優れたものであれば、宣伝しなくても真価は世に知られるというのは、迷信に等しい。パナソニックでは、こうした考えにもとづき、宣伝予算についても「予算がこれだけだから、これだけの宣伝しかやらない」というように初めから限界をつくってしまうのではなく、「この製品を、この人々に伝えたい。そのためにはこれだけの宣伝が必要である」という考えを、大切にしてきました。

最大の効率をあげるために、適切なタイミングで宣伝活動を行い、無駄なコストは厳しく見つめながらも、人々に知ってもらわなければ、役に立てない。宣伝は、社会的使命である――。この考え方を貫いてきたのです。

社会の変化を読み取りながら創意工夫を重ねた宣伝を続けてきたパナソニックは、これからの100年も、パナソニックであり続けるために、広告を発信していくことでしょう。

創業から100年。生活者の情報接触のあり方は様変わりし、ものがあふれる中で、驚きや感動を生むアイデアが求められています。時代に合わせて広告表現の手法を進化させながらも、時代の先覚者としての心を持ち、新しい需要を創造してきたパナソニックの広告を、本連載では、「あかり」「電池」といったカテゴリー別に多数掲載していきます。

広告の制作者・出演者とともに顧みることで、宣伝活動の意義やこれからのコミュニケーションのあり方を探っていきます。


【関連記事】
「パナソニック宣伝100年の軌跡」(1)広告の真ん中に製品がある―あかりの広告篇(2017年4月13日公開)
「パナソニック宣伝100年の軌跡」(2)製品のパワーを実証する広告―電池の広告篇(2017年5月18日公開)

編集協力:パナソニック株式会社