今年も、日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)が主催する「PRアワードグランプリ」の応募が始まった。PRアワードは、直近1年間に成果が上がったパブリックリレーションズ(PR)の活動事例を募集し、審査・表彰する、国内唯一のアワードだ。昨年、応募方法や審査基準を刷新し、応募数はそれまでの約2倍に伸びた(今年のエントリー締め切りは、10月24日17:00必着)。
「結果も大事だが、応募過程と受賞例に盛り込まれたPRスキルのシェアにこそ意義がある」というPRアワード。そこで、昨年からPRアワード審査委員長を務める嶋浩一郎氏(博報堂ケトル 代表取締役社長・共同CEO)と審査員の上岡典彦氏(資生堂 コーポレートコミュニケーション本部 広報部長)に、エントリーの醍醐味を聞いた。
「結果も大事だが、応募過程と受賞例に盛り込まれたPRスキルのシェアにこそ意義がある」というPRアワード。そこで、昨年からPRアワード審査委員長を務める嶋浩一郎氏(博報堂ケトル 代表取締役社長・共同CEO)と審査員の上岡典彦氏(資生堂 コーポレートコミュニケーション本部 広報部長)に、エントリーの醍醐味を聞いた。
世界で勝負できるPRパーソンを育てたいから、クライテリアも世界基準!
—2015年の審査基準(クライテリア)の刷新に続き、昨年はエントリーフォームや審査委員会の開催方法をリニューアルしましたね。応募案件も多様化したと聞きましたが、審査してみていかがでしたか?
嶋浩一郎 審査委員長(以下、嶋):
PRアワードも時代の変化に合わせて変化してきているわけですが、昨年はPRアワードの大幅なリニューアルを行い、「PRは合意形成のためのコミュニケーション活動」と再定義しました。新しいライフスタイルや概念を世の中に定着させていくために、どんな戦略(Strategy & Research)に基づき、どんなアイデア(Idea)で、どんな策を実行したのか(Execution)。それによってどのような成果(Results)がもたらされたのか。この4つが新しい審査基準です。世界で勝負できるPRパーソンを育てたい思いがあって、海外にも通用する、世界基準のクライテリアに刷新しました。
上岡典彦 審査員(以下、上岡):
審査員としての率直な感想としては、贅沢な時間を過ごした、と感じています。昨年は107件のエントリーがありましたが、エントリーシートを拝見していて、世の中にはこんなにもたくさんの課題があるのかと驚きつつ、それに立ち向かおうとしている人たちがこんなにもいることに、勇気づけられました。
嶋:
リニューアル後は部門賞の用意がありませんが、エントリー時にイメージが湧きやすいように、5つの部門を設けたことで、案件の幅も広がったように思います。昨年のグランプリは、経理・出張管理サービスのコンカー(東京・千代田)による「

