PRアワードは、「技」を見せ合う場なんです
—嶋さんは以前から、PRパーソンは「黒子」になりがちだとおっしゃっていますが、PRアワードを通じて何か変化は感じていますか?
嶋:以前から、PRパーソンはもっと自分の仕事を「自慢」しよう! と呼びかけています。昔からPRパーソンは「黒子」的な存在で、かつてはそれが美徳のように思われてきましたが、今は時代が変わったと思うんです。こんなにいろんなアイデアや手法が使えることをもっと披露して、自慢しないといけません。そうすることで、PRでこんなことができる、ということをもっと知ってもらうことができます。まだまだPRで何が実現できるかが、クライアントや世の中に知られていないのです。
上岡:そのとおりですね。昨年、私も審査を通じて、PRに対する概念がすっかり変わりました。これまで企業広報一筋で、自分の会社のやり方しか知らなかったんです。正直最初は、エントリーシートを読みながら、これもPRなのか? と戸惑った部分もあります。しかし、読み進めるうちに、PRってこんなことにまで触手を伸ばせるんだ、という大きな発見と学びになりました。
嶋:PRアワードは、コンペティションなので、結果も大切ではありますが、実はナレッジの共有という意味合いのほうがすごく重要だと思います。その手口や技をお互いに見せ合うことが大事なんです。そうすれば、お互いのスキルがおのずと高まりますよね。PRアワードでは、PRにあんな手口やこんなスキルがあるということを、大勢の方に見てほしいです。技の展覧会的な機能も果たせればいいと思っています。
上岡:12月6日(水)に行われる「グランプリ選出審査会」は事前申込制ですが、公開で行います。そこでの各社のプレゼンテーションが、さらに勉強になりますし、審査員の講評を聞くだけでも刺激になります。ぜひ応募していただきたいですし、審査会に来ていただきたいと思います。
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