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コラム

広告の中の人 次世代を担う注目のタレント

真野恵里菜が「時の人」にはなりたくない理由

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JR東日本「行くぜ、東北」、サントリーのオランジーナ「ムッシュはつらいよ」「オランジーナ先生」など、数々の話題作を手掛けてきた電通クリエーティブディレクター、CMプランナーの髙崎卓馬氏と、女優として活躍の幅を広げる真野恵里菜さん。二人が作品づくりに込める思いを聞きました。

真野恵里菜
Photo /杉能信介

足立:髙崎卓馬さんは数々の話題作を手掛けていらっしゃいます。日頃、どんなふうに企画を考えているんですか。

髙崎: 僕の最大のミッションは、人にきちんと届く状態をどうやってつくるか、そして届いた先にいる人が幸せになるそのきっかけをつくりだすことだと考えています。最近は変化の速度が急激に速くなっていて、手段も加速度的に増えているように思えます。新しい手段に受け手もつくり手もすごく弱い生き物です。でも本当にそれが僕のやるべきことなのか。いつも自問しながら考えています。本当に良いものは場所や時間を超えるので、つくらないといけないのは本当に良いものなのかなという気がします。

足立:人の心を動かし、人を幸せにできるような企画が本当に良いものだということですね。では、どうしたらそうした広告をつくれるのでしょうか。

髙崎:多くの作品を手掛けてきましたが、ほめていただけるものはごく一部。実際には思ったような結果にたどり着いていないものも多くあるので、一概に僕が企画するもの全部がそうなっているわけではないです。だからこそ、そこまでたどり着くにはどうしたら良いのかを常に考えています。

足立:なるほど。先日、博報堂時代に私の同期だったPOOLの小西利行くんと会ったので「クリエイターから見た髙崎さんってどんな人?」と聞いたら、「髙崎さんは情熱があって、映像で世の中が変えられると信じて、実際に変えている人だ」と言っていました。また、「世の中の人が見たいと思っているものをつくることがとても上手なクリエイターだ」とも。情熱を持ちながら仕組みをしっかり考えられるクリエイターだからこそ、トップクリエイターなのだろうなと今日お話を伺って思いました。

髙崎:ありがとうございます。

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