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コラム

広告の中の人 次世代を担う注目のタレント

門脇 麦の演じる姿勢の裏にある“受け身”の理由とは

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足立:門脇さんはチャレンジャー精神が強いように感じられます。

門脇:私は全然チャレンジャーではないです。受け身に徹したいと思う自分がいますね。自分の意見を言うことはすごく素敵なことですし、ディスカッションも時には必要ですが、そこには自我が入ってしまう。作品は監督のものだと思っているので「これは納得できない」と思っても、監督がこうと決めたら、腑に落とさなければならないと考えています。

佐藤:すごいですね。そうお考えにならない方のほうが多い気がします。

足立:しかし、それが女優なのかもしれないですね。言われたものを自分の中で噛み砕いて演じるという。

佐藤:演じていて、「こうしたほうが良い」と思ったら提案はされますか。

門脇:はい、ですが監督が「NO」と言えば、受け入れますね。

足立:もしかすると自分でもわからない魅力が監督の指示を聞くことで引き出される可能性もありますよね。例えば天使と悪魔の両方を演じられた方が役者としての幅が広がる感じがします。

門脇:そうですね、そう思います。

足立:面白いですね。お二人の今後の活躍を楽しみにしています。

門脇 麦(かどわき・むぎ)

1992年、東京都出身。2011 年にデビュー後、東京ガスのCM「ガスの仮面」で披露したクラシックバレエで注目を集める。映画「愛の渦」(14)で第88 回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第36回ヨコハマ映画祭 日本映画個人賞最優秀新人賞などを受賞。その他の出演作に、NHK 連続テレビ小説「まれ」(15)、映画「太陽」(16)、映画「二重生活」(16)、映画「こどもつかい」(17)、映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(17)などがある。現在放送中のCM「保険のビュッフェ」に出演中。今後は、映画「KOKORO」、映画「花筐/HANAGATAMI」、映画「サニー/ 32」が控えている。

 

佐藤 渉
TYO Inc.Director / Planner

1980年、宮城県仙台市生まれ。2006年にMonster Films(現TYO/Monster)入社。主な受賞歴に2017年 ACC Film Gold、2016年にAdFest Film Lotus GrandPrix、Cannes Lions Film Lion Silver、CLIO Film Gold、Spikes Asia FilmGold、ACC CRAFT Director など。

 

足立茂樹

e-spirit代表。博報堂出身。「クリエイティブコンサルタント」としてトップクリエーターとクライアントをつなぐコーディネート役を担う。また本業のキャスティング業務では60人のスタッフで年間約2000本の案件に励む。