コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

SHOWROOMの配信者に「出口」を用意したい(ゲスト:前田裕二)【後編】

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ウェブの競合サービスが“人”で差別化されるようになってきた

中村:どうやるとこんな男ができあがるんでしょうね。聞いてる人はそういうところも興味あるんじゃないかと思って。ニューズピックスか何かで読んでビックリしたのは、超メモ魔なんですよね?

前田:そうなんですよ。めっちゃメモします。

中村:ページを分けて、聞いたことと、自分のなかで再解釈した言葉にもう1回書き直してると。

前田:そうです。左と右に分けて。左にはMTGでみんなが話していることを。基本的にはファクトを書いていくんですけど、ノートって基本的にファクトをただ記すだけのもの、という教育を僕らは受けてきてるじゃないですか。黒板を書き写せと。でも、そういうものにあまり意味を感じないと思って。情報を記録、保存しておいて、未来において取りだして使うことの意味以上でも以下でもないというか。

権八:そうですね。

前田:ハードディスクでしかないということだと思うんですけど、人間の脳がやらなければいけないことはそこじゃないと思ってるんですよね。記録は何かに任せておけばよくて、むしろそこで言われているファクト、具体的な事象からどんなルールを抜きだして、別のどんな具体的な事実を当てはめられるのか、というのが人間のクリエイティビティを発揮するときにやらなければいけないことだと思っていて。

昔、その作業はノートでやってないと思ったんですよ。それで左側にあるMTGで話されてるファクトを右側のページに抽象化して、かつ具体的にどう転用するんだっけ、ということをまとめるページにしてるんです。今日のラジオで聞いたことの中でも、僕の中で抽象化すべき要素はたくさんあって、この2人が活躍されているのはきっとこういうことなんだろうな、と思うところがあって、帰ったらメモに書いて、自分自身どういうアクションに活かしていくんだっけと、具体的に行動に移すということをやるんです。

中村:私と権八さんはほぼ何も差し上げてないと思うんですけど(笑)。

ところで、前田君には彼女はいるんですか?

前田:それがいないんですよ。

権八:酒飲んでないけどね(笑)。でも、こういう方のプライベート気になりますよね。ものすごい真面目。

前田:一応、12月24日、25日は秘書の子にもここは入れないでくれと言って。可能性に賭けたい、最後まで可能性を捨てたくないからと。他の予定日は全部埋まってたんですけど、結局ダメだったので、24、25日も仕事になっちゃって。自分の番組のゲストでゲッターズ飯田さんが来てくださって、11月に彼女ができるらしいので。

権八:2018年の。だいぶ先ですけど(笑)。

前田:彼女ができるというか、良い出会いがあるんですね。

権八:絶対に否定しかしないと思うんですけど、モテますよ。

前田:いえ、モテようがないですね。本当に時間がなくて。そういう場面がないですね。

権八:忙しいからね(笑)。でも、ファンは多いよね。

中村:前田くんはスタートアップ業界でも、本でも個人の露出を増やしていて、それもかなり戦略的にやってるんだと思うけど。

前田:意識してやってます。

中村:SHOWROOMという会社というよりは、その中での母体のわかりやすいキャラクターである自分というか。

前田:中の人が見えているサービスのほうが競争性は磨かれていくと思っています。そもそも、サービスレイヤーで差別化しようとしても難しいと思ってるんですよ。たとえばクラウドファンディングだって、READYFORやMAKUAKEがありますが、基本的にクラウドファンディングの仕組みは差別化が難しいじゃないですか。

あのサイト自体にユーザーがいて、このサイトでやったほうがお金が集まります、ということをつくるには結構な労力がかかりますよね。現実問題、クラウドファンディングはタレントパワーによって集まる金額がかなり変わるものになってしまってると思うんですよね。つまり、サービスレイヤー、プロダクトレイヤーで差別化しようとしても難しくて、人軸で差別化できていると思ってるんですね。

それこそ、なぜキンコン西野さんが何があってもCAMPFIREを使うかというと、裏に家入一真がいるのを知っているからです。彼がつくりたい世界に共感していて、それを応援したいと思っているから。だから、サービスというもので差別化する以上に、人で差別化していかなければいけない時代になっているなかで、自分が嫌でも過去の話をして、こういうストーリーでつくってるんですということを言って、自分自身が人として切りだされて出ていかないと、競争優位性は上がっていかないと思っているので。それを意識してやっているという感じですね。

権八:だから前田さんが有名になればなるほど、よりアドバンテージになっていくと。それが前田さんの自伝というか・・・映画をつくれそうなぐらい濃い人生ですよね。漫画つくったらめっちゃ読まれそう。

次ページ 「国内の動画配信マーケットはまだ小さすぎる」へ続く

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