大学生による“企画の甲子園”。「BranCo!2018」ファイナルイベント開催

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3月10日、東京大学駒場キャンパスで「BranCo!2018」のファイナルイベントとして二次予選・決勝プレゼンテーションイベントが開催。一次予選プレゼンテーションを勝ち上がった上位24チームが結集し、「笑い」をテーマにした商品・サービスブランドのアイデアを競い合った。

「BranCo!」は、博報堂の次世代型コンサルティングチーム「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」と東京大学教養学部教養教育高度化機構が共催する、“大学生のためのブランドデザインコンテスト”。3~6名のメンバーで構成されるチームが、課題となるテーマについてさまざまな視点からリサーチしたうえでその本質を考え抜き、魅力的な商品やサービスブランドのアイデアというアウトプットを創出して競い合う。今年で6回目となる本イベントは「笑い」をテーマに実施され、全国各地から168チーム、696名の学生が2017年12月16日のキックオフ説明会、2018年2月10日の一次予選に臨んでいた。

ファイナルイベント当日は午前に二次予選が行われ、一次予選を通過した24チームがプレゼンテーションを披露。各チーム、一次予選から提案アイデア・プレゼンテーション内容をブラッシュアップし、決勝進出に向けて熱のこもったハイレベルな発表が繰り広げられた。

当日の様子。参加大学生が熱心に社員によるブランドデザインに関する説明を聴講していた。

午後は一般観覧者が見守るなか、キックオフミーティングから二次予選に至る過程をまとめた華々しいオープニングムービーが流れ、決勝プレゼンテーションが開幕した。
はじめに、東京大学大学院総合文化研究科教授 真船文隆氏が登壇し、各チームのプレゼンテーションを振り返り、「笑い」というテーマに対する視点の多様性に言及した。

次に登壇したのは、博報堂ブランド・イノベーションデザイン代表宮澤正憲氏。大会趣旨の説明、本イベントにおける「ブランド=社会にとって価値ある魅力的な固有性」「デザイン=さまざまな手段を駆使した設計」と定義したうえで、「教育的視点から見ると、リサーチから具体的な設計まで一貫して行う『BranCo!』は、ゼロから新しいものを生み出す思考を養うアクティブラーニング型イベントである。取り組んでいるプロセスは広告業界の仕事内容に共通するものであり、将来実社会で役立つスキル習得につながる」と本イベントの役割を話した。

その後、二次予選の結果を踏まえ決勝プレゼンテーションに進出する「くまのおばけ」「男子大学生を養いたいお姉さんを探している男子大学生」「ひょっこり班」「131」の4チームが発表されると、会場内は歓声に包まれた。

決勝プレゼンテーションのトップバッターを飾った「くまのおばけ」は、笑いには相手に対する共感と好意が重要であると考え、笑いを無意識のスキンシップと定義。家族間で笑い合った出来事をカルタの札として記録し、カルタで遊びながら思い出を振り返れるアイデアを提案した。

くまのおばけ

笑いを随所に散りばめる個性的なプレゼンテーションを披露した「男子大学生を養いたいお姉さんを探している男子大学生」は、人生の幸せには「笑いの質」が深く関わっていると仮定し、人生における質的笑いを振り返る機会の必要性をアピール。ゲーム形式で人生を振り返る祖父母世代を対象としたすごろく型自伝をアウトプットとして考案した。

男子大学生を養いたいお姉さんを探している男子大学生

笑いという広いカテゴリーのなかでも、現代の若者間において笑いの感情表現に用いられる単語「笑」に着目したのが「ひょっこり班」。コミュニケーションアプリ「LINE」上のトーク履歴に記録された「笑」の使用状況を可視化し、お互いの親密度を測る分析アプリを、実際にアプリを使用した事例を交えながら紹介した。

ひょっこり班

最後に登壇した「131」は、価値観の多様化により衝突が生まれる現代社会において求められる笑いという観点からアプローチした。アメリカの人気ホームドラマ「フルハウス」をもとに、病院診療を題材にしたカードツールを考案。カルテを模したカードに子どもが失敗した出来事をユーモアのある病名で説明することで、親子間の衝突が解消される機能を紹介した。

131

4チームのプレゼンテーション後には、タレントの矢口真里さん、漫才コンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さんがゲストとして登壇。笑いをテーマにした自身の体験談や考え方に関する内容を講演した。

矢口真里さん
ウーマンラッシュアワーの村本大輔さん

授賞式では決勝プレゼンテーションの結果が発表され、「ひょっこり班」がグランプリを獲得。授賞式後のインタビューでは「日常生活での『親密な間柄になるほど、“笑”というワードを使わなくなる』という体験から、仮説設定と検証を繰り返した末に行き着いたのが今回のアイデア。まさに、体験に勝るものはないと感じた。提案した分析ツールは人々に気づきを与えるものなので、これを契機に多くの人に試してもらうことも検討していきたい」と話した。

グランプリに表彰され、喜びの声を上げる「ひょっこり班」の皆さん。

終了の挨拶では、宮澤氏が本イベントの総括として「今年は例年よりもおもしろいアイデアが多く提案された大会になった。なかでも『ひょっこり班』は、他のチームが笑いをいかにして生み出すかという観点で企画しているのに対し、『笑いを減らす』という独自のアプローチを展開した点を評価。アイデアにおける『違い』の重要性をあらためて感じた。本イベントで求めるアイデアに正解はないことから、今後も多くの学生に参加してほしい」と次回大会に向けた抱負を述べ、「BranCo!2018」は幕を閉じた。

「ひょっこり班」の企画コンセプト

優勝した「ひょっこり班」の企画書をこちらよりご覧いただけます。
※資料中QRコードより、同チームの企画アイデア(LINE Botを使用)のトライアルが可能です(2018年4月30日まで)

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