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コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

“会社員失格女子”が、ライター独立1年半で年収1000万円稼ぐまで

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好きだから、やりたい

そこで「せめて自分で納得できるだけの努力はしよう」と思い、申し込んだのが「編集・ライター養成講座」である。言葉が好きなので、言葉による表現を学ぶのは心底楽しかった。講師陣の一言一句がするすると耳から脳へ行き渡り、知的好奇心がみずみずしく満たされ、執筆欲が脳髄で花咲いた。

人も好きなので、無意識下に埋もれている欲求を掘り出し、心を掴む言葉で世の中に投げ込む編集の仕事にもときめいた。講師・嶋浩一郎氏の「暗黙知の言語化が文化や市場を生み出す」という言葉は、今でもよく思い出す。パンドラの箱に潜む願望に名前をつけ、世の中に発信して認知度を高めることで、その願望を抱え持て余していた人が周囲から理解されやすくなる。世の中の価値観を変えることだってできる。それによって誰かが生きやすくなったら、どんなに素晴らしいか。願いを言葉にするだけで、世界がやさしくなるかもしれない。

私が幼少期から書く仕事を志した理由も、幾度となく言葉に救われてきたからだ。許容の手段が言語化だった。どんなに悲しくてもつらくても、その感情を言語化すれば理解できる。しんどくても受け入れられる。自分を認められる。何事も「わからない」と気持ち悪いが、「わかる」と気持ちいいのだ。つくづく言葉が好きだなあと思う。

好機は自分で手繰り寄せる

こうして私は講座で知識を咀嚼し嚥下しながら、言葉への愛を募らせていった。しかし講座が終わっても状況は変わらず、強烈に「いやだ」と思った。

「このまま同じ環境にいるのもいやだし、停滞している自分もいやだ。自分で新しい道を作ろう」

そこで私は個人でライター業を始めることにした。最初に仕事をくれたのは、編集・ライター養成講座の同期だった。彼女はすでにライターとして活躍しており、私が「ライターとして独立したい」と相談したら仕事を紹介してくれた。

何事も最大の壁は「最初の一歩」であり、これを乗り越えられたのは大きかった。好機をもらったからには、あらゆる手を尽くして上までよじ登ると決めた。

続く(第2回は、独立時の話)

萩原かおり

三度の飯より執筆が好きな1990年生まれ。ライターとして、社長・名人・政治家・マーケター・人事など多種多様な取材記事やコラムを執筆。ほかにも美容・求人広告制作、商品コンセプト・商品名考案などを行う。「コピーライター養成講座 基礎コース」「編集・ライター養成講座 総合コース」修了生。
https://hagitaro1010.wixsite.com/writer

 

編集・ライター養成講座 総合コース

講師陣は、総合誌、週刊誌、ビジネス誌、ファッション誌、Webメディアなどさまざまな分野の現役編集長や、第一線で活躍中のライター・ジャーナリスト・作家など。多くの課題添削、実践トレーニングを通じて、現場で活躍できる編集者、ライターを養成します。