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【ヤングスパイクス】2018年 全部門 総集編

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PR部門

中川諒(電通)/村石健太郎(フリーランス)

国内予選:173チーム参加

本戦課題:
クライアントは世界最大の難民支援NPO団体「BRAC」
お題は、世界最大のロヒンギャ難民問題に苦しむ子どもたちへの、
継続的な認知の獲得と寄付の獲得。
この課題を解決するアイデアを、すでにOgilvyがやっている #SpaceOnEarth キャンペーンの第二弾として、この問題に無関心な人を巻き込むソーシャルドリブンなキャンペーンとして考えること。

日本の企画(ゴールド):
「REFUGEENIUS」
「50万人もの子どもたち」が暮らす、世界最大規模の難民キャンプを
「50万人のスターの原石」が眠る場所と捉えなおし、
難民キャンプから次世代のスターを発掘するキャンペーン。

サッカーW杯MVPのモドリッチや歌手のリタ・オラなど
難民出身のスターが世の中に多く存在することに着目。
彼らを審査員に迎え、ソーシャルオーディションを実施する。

難民キャンプの子どもたちを
その現状を「哀れむ」対象からその才能を「応援」する対象へと変えることで、
人々の人道支援への関与の仕方を根本から変えようというもの。

振り返り:
審査員の方には、難民キャンプの子どもたちの現状をどう伝えるか?というアイデアが多かった中、難民キャンプの子どもたちの捉え方自体を変えるという点を評価いただいた。
PRはどうしても、ユニークな伝え方やニュースの起こし方ばかりに目がいくが、
「問題への認識を変える」という、より本質的なところで勝負した方がいい。本戦前から意識していたところだったので、そこがうまくハマってよかった。

 
 

以上、
3回に渡り、長々とお付き合いいただきありがとうございました。
来年以降、ヤングカンヌやヤングスパイクスを目指す人の
参考に少しでもなれば幸いです。

国内予選の結果を見ていると、結構いつも同じ人がファイナリストに残っていたりします。(中川はそれを7年間ずっと見てムキー!となっている側でした)
おそらく、ヤングコンペには勝ち筋があります。
僕たちはそれを掴むのに、30歳ギリギリまで時間がかかっちゃいましたが、
もっと早く掴めた方が絶対にお得です。

7月が31歳の誕生日の中川は、
来年6月のヤングカンヌまではギリギリ30歳で出せるので、
「大人げない」という意見は無視し、来年も頑張りたいと思います。

また、どこかでお会いしましょう。

中川諒・村石健太郎


【ヤングスパイクス】一度負けた二人がゴールドを獲るまで : 国内予選編
【ヤングスパイクス】一度負けた二人がゴールドを獲るまで : 本戦編
【ヤングスパイクス】2018年 全部門 総集編

中川諒

1988年生まれ。幼少をエジプトとドイツで過ごす。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、インドでフォトジャーナリズムを勉強。Wieden+ Kennedy TOKYOでのアルバイトを経て、電通に入社。プロモーション局、営業局を経て、転局試験でクリエーティブ局へ。PR視点で企画制作を行う。2年連続でPR若手日本代表に選出。
TCC新人賞 2018、CCN賞 2018、ヤングスパイクス2018 PR部門日本代表/本戦金賞、ヤングカンヌ2017 PR部門日本代表、グッドデザイン賞、スパイクスアジア銀・銅、アドフェスト銀、NYC ADC銅、One Show入賞など受賞。

 

村石健太郎

1990年生まれ。福岡県出身。青山学院大学卒業後、デジタルプロダクションAID-DCCにてインタラクティブを軸にしたプロモーションの企画・制作業務に従事。その後、フリーランス、博報堂を経て、再びフリーランスで広告・PRキャンペーンのプランニング・ディレクション業務を行う。フリーランスとして、日本初のヤングカンヌ日本代表選出、世界初のヤングスパイクスGOLD入賞。ヤングスパイクス2018 PR部門日本代表/本戦金賞、ヤングカンヌ2015 PR部門日本代表、カンヌライオンズ銅、Adfestグランデ、D&ADイエローペンシル、スパイクスアジア金、ACCグランプリなど受賞。