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【ヤングスパイクス】2018年 全部門 総集編

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MEDIA部門

鼎由起子(アサツー ディ・ケイ)/西田みのり(ADKアーツ)

国内予選:102チーム参加

本戦課題:
クライアントは男女平等を目指すUN WOMEN。
お題は理系分野に女性が従事する機会拡大のための
中学生向けプログラムのメッセージ強化と認知獲得。
KPIはプログラムへの参加校を新たに30校増やすこと。

日本の企画:
「EDUCATIONAL DIET PLAN」
理系科目から少女たちを遠ざける周囲の環境を“食べ物の好き嫌い”に擬え、
このプロジェクトを栄養士に見立て、将来のためのおいしい献立として紹介する
コミュニケーションプランを提案した。

 

ゴールドを獲得した国:
オーストラリア

ゴールドの企画:
「FORMULA 2MORROW」
アジアで最も有名なF1レースとパートナーシップを組み、女の子たちのための、理系の知識を応用して競うF1カーのデザインコンテストを開催する企画。
F1レースの「FORMULA」と数学の公式「FORMULA」、さらには既存のプロジェクト名との言葉遊びで、シンガポール独特の競争社会というインサイトと理系分野での女性の活躍のイメージをうまくかけ合わせたアイデア。

振り返り:
共通してアイデアの面白さがコピーと直結しているインテリジェントな企画が入賞していた。日本の企画は、意図に反して「DIET」という言葉が少女たちにとって「痩せる・太る」の意味合いを含むと判断されてしまった点に、海外賞でのコミュニケーションの難しさを感じた。アプローチとして、ネガティブな要素の否定から入らずにアイデアを説明できたチームが圧倒的な強さを発揮していた。

INTEGRATED部門

本庄元(凸版印刷)/生島大輔(凸版印刷)

国内予選 : 116チーム参加

本戦課題:
小売り・消費者に向けた食糧廃棄の削減キャンペーン。
クライアントは環境保全団体「WWF」。予算・期間などの具体的な縛りや目標設定値はないが、現在のアジアの食料廃棄量を50%削減するWWFの目標に効果的な施策であることが望ましい。

日本の企画:
「#STILL it is LIFE」
消費者に静物画(Still Life)を体験する機会をチャネルに応じた手段で広く提供。食べ物を”よく観察する”→”その命を感じる”ことにより食糧を捨てることを考えさせ、それが過不足ない買い方につながる。

 

ゴールドを獲得した国:
フィリピン

ゴールドの企画:
「#refresh」
食材の管理とレシピ提案をしてくれる”バーチャル冷蔵庫”アプリを消費者に提供。消費者の重複購入の防止と同時に、レシピ提案⇒購買促進と小売りにもメリットがある施策。

振り返り:
ひねったものよりもわかりやすく効果的な施策が評価されていた印象。
またアジアが第一ターゲットとなっていたこともあり、アジアに適合するようなアイデアが求められていた。
小売りに対して強い影響力を持たないWWFから見て、最初から小売りを巻き込む施策は求められていなかったのかもしれない。またチャネルによって小売り・消費者の絡み方が異なり、やや複雑な施策になってしまった点が反省点。ゴールドはどのチャネルでも消費者→小売りの流れは一貫していた。

次ページ 「DESIGN部門」へ続く