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欧州からトレンドを探る? 「Web Summit2018」現地レポート(森 直樹)

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注目はGDPRそして、Decentralized

カンファレンスの様子や語られていたことに話題を戻したいと思います。まずは、やはり欧州「GDPR」について触れている機会が多かったです。
※「GDPR」(General Data Protection Regulation/EU一般データ保護規則)については、別途多くの記事があるのでそちらを参照してください。

GDPR以外にもフェイクニュースや偽造ID、Botなど現在のWebを取り巻く課題に触れ、より良いWebの世界をつくるにはどうするべきか?どのようなWebのルールが必要か?政府や企業、個人がこれからのWebのあり方を決める必要性について、力強く発信されていたのが印象的でした。

さらに、Decentralized(分権化)がキーワードとして出ていました。Decentralizedとは、Webに関わるデータを中央集権型から分散化させいようという動き。 データを例えば米国の巨大企業(GoogleやFacebookなど)から、個々の企業や個人に帰属させる考え方。また、それらを可能にするブロックチェーンを代表とする新しいテクノロジーに関しての議論が盛んに行われていました。これから重要なキーワードになるのではないでしょうか?

逆に、日本や米国の同種のカンファレンスで必ず耳にする(そして筆者も必ず発してしまう)デジタルトランスフォーメーションという言葉をまったくと言っていいほど聞くことがなかったのも新鮮でした。

ここで、いくつか個別セッションをご紹介しましょう。

 

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