リサーチャーからマーケターへ クリエイティブを科学する最前線

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リクルートコミュニケーションズは、リクルートグループの機能会社として制作とマーケティングコミュニケーションを一貫して担っている。同社におけるマーケティングリサーチの役割は、リサーチや分析だけに留まらない。実際にどのように活躍領域を広げているのだろうか。同社のマーケティング局コミュニケーション部マーケティングリサーチグループで活躍する井坂匠氏と会津祥平氏に、これまでと現在のキャリアを振り返ってもらった。

左)井坂 匠 氏、右)会津 祥平 氏

「リサーチ」だけでなく、戦略立案やデータサイエンスにも携わる

—井坂さんと会津さんは、リクルートコミュニケーションズに入社するまではどのようなキャリアを重ねてこられたのでしょうか。

井坂 匠 氏

井坂:新卒で定性調査に強みを持つリサーチ会社に入社して、リサーチ業務を担っていました。業種は消費財や住宅など多種多様でしたね。

ただ、数年続けているうちに、「クライアントから依頼されたリサーチや分析をするだけでなく、リサーチから先の施策推進や戦略検討にも踏み出したい」と考えるようになりました。リサーチという手法にとらわれず、クライアントが抱えている課題にもっと向き合った仕事をしたくなったんです。そんな経緯で転職活動をしたところリクルートとご縁があって、現在に至ります。

会津:私は新卒で大手リサーチ会社に入社しました。そこでリサーチャーとして日用品を扱うクライアントなどのリサーチに約3年携わったのち、リクルートテクノロジーズに転職しています。そこでリクルートグループ各社にあるサービスのリサーチで経験を重ねて、2018年4月からリクルートコミュニケーションズに異動しました。

—お二人は現在、リクルートコミュニケーションズでどのようなお仕事をされているのでしょうか。

井坂:事業として担当している主な領域は、SUUMO、タウンワークやリクナビNEXTといったサービスです。リクナビNEXTについては、リサーチだけでなくブランド戦略立案と施策推進も任せてもらっています。

それとは別に、リサーチスキルを高める活動にも参画しています。いかにして現場全体のスキルを高め、進化させていくか、日々試行錯誤しながら取り組んでいます。リサーチと分析に明け暮れていたリサーチャー時代と比べると、職能領域を広げてさまざまな経験ができたおかげで、自分なりに世の中の課題がクリアに見えてきたと感じます。

会津 祥平 氏

会津:事業担当領域としてはリクナビとホットペッパービューティーです。リクナビではブランド戦略や施策について事業メンバーと一緒に考案・推進し、ホットペッパービューティーでは高度化する事業課題に対し複数のリサーチ方法を組み合わせて、クリエイティブ領域に科学的なアプローチをする取り組みに携わっています。

具体的には、当社で実施するデプスインタビューだけでなく、ニューロリサーチやアイトラッキング調査などといったテクノロジーも組み合わせて、仮説検証などをしています。従来の調査分析では見えにくかった「なぜKPIが達成されないのか」「KPI達成のためにどんな施策を打てば良いのか」といった事柄が、具体的に見えるようになりました。

調査会社にいた頃は、クライアントから与えられた情報を元にリサーチや分析をしていましたが、今の取り組みでは自分から主体的に情報を集めて、より深く課題の本質に迫れているという手応えを感じています。リサーチチームとしてできる領域が増えて、仕事が面白くなっていますね。

クライアントの事業に入り込み、課題の根幹にまで踏み込める

—リクルートコミュニケーションズに入社して驚いたことや、新たな発見があれば教えてください。

井坂:一般的なリサーチ会社と比べると、当社の場合は事業の中に入り込みやすいので、より深く課題の本質に迫ったリサーチができていますね。業務領域の拡大は転職前から希望していたことなのですが、想像以上に実現できていると感じます。

前職では数ヶ月単位でさまざまな業種の案件を担当するサイクルだったのに対して、今では常に担当の事業に専念できる状況です。なので、リサーチに入る前のフェーズである課題発見や整理・設定といったフェーズから参画して、より本質的な解決策を考えられるようになって、ますます仕事が面白くなっています。

会津:「リサーチャーって、もっと主体的に動いていいんだ」と思いました。前職のときは「課題整理はオーダーする側の役割、分析結果をどう生かすかもオーダーする側の役割」と、無意識のうちに切り分けていました。でも当社に入ってオーダーする側の立場を経験すると、切り分ける必要は全然なかったなと思います。

むしろこちら立場にまで踏み込んで一緒にソリューションを考えてくれるリサーチャーって、オーダー側にとってはありがたい存在。便利なツールを提案するリサーチャーよりも、自分たちが抱える悩みをどう解決するかを一生懸命考えて提案してくれるリサーチャーの方が、はるかに信頼できますね。

状況俯瞰ができる客観性と、意見発信できる主体性を兼ね備えた仲間と働きたい

—リクルートコミュニケーションズのマーケティングリサーチチームで活躍できる人には、どんな特徴や傾向があると思いますか?

井坂:課題と向き合う意識が強い人。あと自分の意見を明確に持っていて、それをきちんと発信できる人。この2つは、当社のリサーチチームで特に求められる要素だと思います。

リサーチでは客観性が大事なのは言うまでもありませんが、客観性の話だけでは物事は何も進みません。物事を進めるためには何をすべきか、自分はどうしたいのかを常に考えて、実際に発信したり行動したりできる人だと心強いですね。

会津:さまざまな方と仕事をしている中で、調査会社などで既にリサーチャーとして活躍している方は、「俯瞰して考える力」に長けているのではないかと感じています。「俯瞰して考える力」って長くリサーチ業務を経験しているからこそ得られる貴重なスキルですし、実は調査分析の領域以外でも応用しやすいポータブルスキルではないかな、と思うんです。実際に井坂は、リサーチャー時代に得た「課題を俯瞰して捉える」スキルを生かして今はブランド戦略立案推進まで活躍範囲を広げています。

井坂:むしろ調査会社で活躍するリサーチャーの方が、私たちよりも「課題抽出→現状把握→理想像ヒアリング→仮説立案→構造化→リサーチ設計」といったプロセスを多く積んできているのではないでしょうか。案件一つひとつの経験を単なる作業と捉えず、世の中を学んだり自分のスキルを磨いたりできる機会と捉えて地道に取り組んでいる方なら、きっとその経験は今後のキャリアに大きく生かされると思います。



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