なぜ、「女性を語る広告」はこじらせているのか

【前回コラム】「TikTokがワカモノアプリの時代は終わった。2019年のTikTokはオトナがブーストさせていく」はこちら

版権:bee32/123RF 写真素材

最近、“女性を語る広告”がうるさい。

一言多いようなことを言っては、勝手に炎上している印象を受ける。

作り手が知ってか知らずか、“オンナの人生”というのはセンシティブなものだ。最近は議論が次々と起こっているからみんなうっすらと知っていると思うが、マスメディアどころか、友だち同士でさえ、相手の人生に口出しするのはタブーなのである。お互いに干渉が過ぎれば強固な友情も壊しかねない。

働いている女性、子育てしている女性、趣味に生きる女性。それぞれが社会に多大な役割を与えられながら、それぞれの人生を信じているし願っているし、だから誰かに言われなくても自分が一番、理想の人生のために努力しているのである。

確かにこれらは、「取り上げるべき社会問題」ではあるのだが、目立ちたいがために「ホットなトピック」として取り上げては炎上して焼け野原を作っている事例をよく見かける。

「盛り上がったからOK」という“炎上商法”を未だに信仰しているならば、前時代的な脳みそを捨てて、はやく2019年を生きてほしい。さんざん“炎上商法”を見てきたわたしたちは、炎上したブランドを“イロモノ”としてはっきり意識している。それとも、イケてるブランドからは周回遅れのスタート地点に立って長距離走を戦う準備はできているというのだろうか。

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りょかち
りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

りょかち

1992年生まれ。京都府出身。神戸大学卒。SNSに自撮りをアップし続ける「自撮り女子」として注目を浴びる。現在では、自撮りのみならず、若者やインターネット文化について幅広く執筆するほか、若年層に向けた企業のマーケティング支援も行う。著書に『インカメ越しのネット世界』(幻冬舎刊)。

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