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LINE、出版9社参画のコンテンツ事業を開始 小説大賞も新設

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LINEは4月16日、都内で記者発表会を開き、スタンプ、電子コミック、音楽に次ぐ新たなコンテンツ事業として小説プラットフォーム「LINEノベル」をスタートさせることを発表した。

LINEノベル着想の経緯を語るLINE取締役 CSMO 舛田淳氏。

出版社、読み手、書き手が「スマホ」でつながる

LINEノベルでは、KADOKAWA、講談社、新潮社、集英社、実業之日本社、スターツ出版、宝島社、東京創元社、文藝春秋の9社から提供された様々なカテゴリの人気作品が読める。スマホから誰でも自由に小説の投稿ができる場も提供する。

各社は投稿者へ書籍化のオファーをすることができ、その状況を共有する。投稿者は各社からのオファーを比較検討し、自らパートナーを決定できる。当日登壇した、LINE取締役 CSMO 舛田淳氏はこのサービスについて、「小説は映画や漫画などの源であり、クリエイティビティを刺激するもの。テキストコンテンツの市場にはまだまだ大きな可能性がある。スマホ時代に、出版社、読み手、書き手が共存できるプラットフォームをつくり、小説をより身近に感じてもらいたい」と語った。

また、LINEノベルでも「LINE文庫」「LINE文庫エッジ」という2つのレーベルを創刊し、オリジナル作品の提供を行っていく。当日は統括編集長に就任したストレートエッジの三木一馬氏が登壇し、意気込みを語った。

現時点では、初のデジタル化となる宮部みゆきの作品をはじめ、原田マハ、中村航、蒲池和馬ら人気小説家によるLINEノベル限定書き下ろし作品50点の提供が決まっており、今後も随時追加していく予定だ。

提供はアプリ配信で行われ、夏ごろを目途に開始される。課金制で、「読めば読むほど無料」といった新しいデリバリーの形をとり、スマホでの読書の習慣を提案していく。

「令和小説大賞」で新たな才能の発掘へ

同時に、LINE、日本テレビ、アニプレックスの3社が共同で開催する「令和小説大賞」の創設も発表された。応募は4月16日から9月30日まで。ジャンルや表現方法は一切問わず、LINEノベルのアカウントを所有していれば誰でも応募が可能。大賞には賞金300万と「LINE文庫」「LINE文庫エッジ」のいずれかでの書籍化、また映像化の特典が与えられる。発表は2020年3月を予定している。

当日は、審査員を務めるLINE執行役員の森啓氏、日本テレビプロデューサーの植野浩之氏、アニプレックスの高橋祐馬氏、ストレートエッジの三木一馬氏と、アンバサダーに就任し自身も小説家としてデビューした乃木坂46の高山一実が登壇し、応募を呼びかけた。

(左から)LINE執行役員の森啓氏、日本テレビプロデューサーの植野浩之氏、乃木坂46の高山一実、アニプレックスの高橋祐馬氏、ストレートエッジの三木一馬氏。

第1回「令和小説大賞」アンバサダーに就任した乃木坂46 高山一実。自身執筆の『トラペジウム』(KADOKAWA)は20万部を突破。

4月16日の応募開始と同時に、クリエイターのloundrawが手掛け、主題歌を声優の花澤香菜が担当したスペシャルPVも公開となった。

『令和小説大賞』スペシャルPV(full)