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ロート製薬、既存事業をペット向けに横展開 犬用サプリ「ロートV5わん」発売

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ペットの健康維持で飼い主のウェルビーイングにつなげる

ロート製薬は5月1日、目の健康を維持するサプリメント「ロートV5」シリーズに、犬用の「ロートV5わん」をラインナップした。2022年に開始した「コンパニオンアニマル事業」の一環で、同社初のペット用商品となる。人間向けの商品開発で培ったノウハウを横展開することでターゲットの拡大を図る。ペットの健康に寄与することで、飼い主である人間のウェルビーイングにもつながると期待を寄せる。売上目標などは非公開だが、広報担当者は「数年かけて、新たな提案を幅広く行っていきたい」と意気込みを語った。

写真 商品 犬用サプリ「ロートV5わん」
犬用サプリ「ロートV5わん」。価格は税込3960円

「ロートV5」の利用者から「愛犬にも与えたい」という問い合わせが多かったことから開発に至った。目だけでなく、関節、脳・神経、皮膚・被毛、腸の健康維持をトータルサポート。犬の老化の原因の一つである酸化ストレスにアプローチする抗酸化成分を配合している。原材料は人の食品で使われているもので、保存料・香料・合成着色料は無添加。犬好みの味で、1日1粒の小型錠で毎日続けやすい仕様となっている。

既存事業を展開する中で確認できた新しいニーズや知見を生かして開発。「ロートV5」ブランドとして配合してきた抗酸化成分ルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンEに加えて、アスタキサンチンを配合している。広報担当者は「犬の健康維持をサポートすることで、困りごとを解決したい」と話す。

2023年のペットフード協会の調査によると、犬用のペットフードの2022年度出荷総額は前年比110%と大きく伸長しており、市場が拡大している。また、犬は目の疾患リスクが大きいため、今回は犬用のサプリメントを開発したという。チャンスがあれば、犬以外の領域にも展開したいとしている。

同社は2022年から「コンパニオンアニマル事業」を展開。人々の生活に寄り添うコンパニオンアニマル(伴侶動物)の健康に着目し、人間のウェルビーイングにもつなげる目的で、ペットの健康に関する研究開発を行っている。ペットショップ「Pet Plus(ペットプラス)」を運営するAHBや、動物用再生医療支援サービスを提供するJ-ARMとの業務提携も実施している。

同社の2024年3月期第3四半期の売上高は約2011億円(前年同期比14.1%増)、経常利益は約352億円(同26.1%増)と大幅な増収。国内ではニーズに合った商品提案やインバウンド需要の回復の影響が大きい。日本での外部顧客への売上高は約1180億円(同17.1%増)で、「ロートV5」のほか、「メラノCC」「肌ラボ」が好調に推移したという。「ロートV5」は2015年に発売し、2024年3月末時点の出荷実績はシリーズ累計で1400万個を達成した。

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