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【ヤングカンヌ】PR部門日本代表チームが世界一に!提出した全スライドを公開

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【前回】「【ヤングカンヌ】PR部門日本代表に返り咲いたポイントを振り返る」はこちら

TBWA\HAKUHODOのアネーロ関谷(右)です。

アネーロというのは本名ではありませんが、カタカナで目立つから使っています。

世界最大級の広告祭「カンヌライオンズ」。この中で行われる30歳以下のコンペ「ヤングライオンズ(通称ヤングカンヌ)」のPR部門に、日本代表としてペアの谷脇太郎(左)と参加してきました。

結果はGOLD。

31カ国から集まった各国代表の中で、世界一に選んでいただけました。

(よっっっっしゃああああああああああああああ!)

未だに自分でも夢なんじゃないかと思う結果ですが、せっかくなので人生最大のドヤ記事を書かせていただきます。

国内予選のレポートも是非ご覧ください。
【ヤングカンヌ】PR部門日本代表に返り咲いたポイントを振り返る

カンヌに行く前から闘いは始まっている。

日本にいる時から、いくつかの事前準備をしていきました。

まずはクライテリアのチェックです。

「審査員たちは、どのような基準で、どのような配点で提案を評価するのか?」

これを知っていないと、案を選ぶ時に苦労します。

事前にメールで送られてきた資料を確認すると、今回のクライテリアではクリエイティブアイデアが評価の50%を占めていることがわかりました。イノベーティブでサプライズがあるかどうか(なんてざっくりした言葉なんだよ)が大事だそうです。

そして、この資料に一言も「PR」という文字が入っていないことも気になります。

もしかしたら、PRかどうかよりも、企画が面白ければ、効果的なものであれば、それが勝つかもしれない・・・。そんなことを考えていました。

次に、審査員を確認します。

僕たちはいつも、審査員がどんな人で、どんな仕事をされているのかを、コンペ前にできるだけ調べるようにしています。仕事を見れば、どんな案に共感して、何を重要視するのかわかることが多いからです。

今年のPRの審査員は全員女性(ジェンダーイコールはどこいった?)。

アジア人もいません(ダイバーシティは?)。

Jaclynは「Jay-Zのコンサートに10回足を運んだことがある」そう(ほかのことを教えてくれ)。Arinaはヤングカンヌに出場経験があり、入賞はできなかったが同年オトナカンヌでGOLDを受賞したとのこと(ヤバすぎるだろ)。

Deepshikhaはコメントなし(なんで?)。

カンヌの事務局から送られてきたこのシートからではJay-Zのことしか頭に残りませんでしたので、とりあえずJay-Zの曲を片っ端から聴きながら(意味なかった)、執拗なネトストで彼女たちについてリサーチしました。

Jaclynは#worldstoughestjobのPRディレクターだったこと、ArinaはPR発想の表現の幅の広いクリエイティブディレクターであることがわかりました。

彼女たちに評価されるには、PRオリエンテッドあることはもちろん、いかにクリエイティビティを感じさせるかが必要だと再認識しました(つまりいつもと一緒ですね)。

そして、最も重要とも言えるのが作業場所の確保です。

4年前にカンヌに来たときは、カフェやホテルでアイデア出しをしていましたが、これが全く集中できないのです。ベッドしかないホテルでは、作業も全く捗りませんでした。

ヤングスパイクスに参加した時から、僕たちはAirBnBで広い作業机がある部屋を予約することにしています(ま、谷脇は広い部屋があっても端っこで作業するんですけどね・・・)。

慣れない環境で企画や制作作業をすることは、想像以上にストレスフルです。海外コンペに参加される方は、絶対に作業部屋を確保して臨んでください!

次ページ 「必要なのはAwarenessじゃない、Behavior Changeだ。」へ続く