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コラム

コピーライター養成講座 講師・卒業生が語る ある若手広告人の日常

コピーライターに向いている、向いていないは関係ない 大事なのは「姿勢」だった

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【前回のコラム】「コピーを学んで、はや半年 『実感を伴ってメッセージを届けるって難しい…』」はこちら

講座に通うという選択肢が、自分を変えた

こんにちは。現在大学4年生の余保香織と申します。21歳です。先日、コピーライター養成講座 基礎コース 大阪教室102期を修了しました。

言葉のプロフェッショナルであるコピーライターを目指すコピーライター養成講座に通っていながら、以前の私はその真逆で、「何かを言葉にすること」がすごく苦手でした(マジか)。

物心ついた頃から自分の話をすることを避けていた一方で、聞き上手でいつもニコニコしていた性格もあって、寄り添ってくれる友達はたくさんいました。それでもコンプレックスに感じる瞬間はあって、例えば質問にうまく答えられなかったり、途中で話すのを諦めてしまったり、あるいは手紙を何度も書き直したり…。人間関係やコミュニケーションに多感な子どもだからこそ、この厄介な性格を何とかしたいと思っていました。

そんな私がコピーライターを目指す集団の中で何かを言葉にし、そして良いコピーを書いたという証でもある「金の鉛筆」を7本獲得するほどまで、自分を変えることができた理由。それは紛れもなく、「コピーライター養成講座に参加する」という大きな一歩を踏み出した行動に他なりません。

※編集部注:「金の鉛筆」とは、コピーライター養成講座の講義中の課題で上位10名にだけ授与される、講師から認められた証です。毎年、受講生同士で獲得本数を競い合う方もいます。

現在、受講を悩んでいる方。特に、学生さん。

講座で同じ志を持つ仲間、自分よりもほぼ年上の大人たちと過ごす時間は、確実に自分の身になります。そこには受講生の数だけコピーライティングに対する、違う向き合い方があります。ぜひとも、半年の時間をかけて学んでいただきたい。

お時間のある方は、私のことについてもうちょっと知ってください。

残りの人生を、広告の世界で生きていくのだと直感した

大学2年生の冬、ある広告コピー集を図書館で見つけたのが、すべての始まりでした。

たった十数文字の中にあらゆる想いをのせた言葉の可能性に衝撃を受け、制作者の企画意図を読むのが楽しくて仕方ない。気づけば100以上あるコピーを数時間で読破していました。

こんな素敵なことが仕事として存在するなんて。自分のコンプレックス克服にもつながると思いつつ私は広告の世界に魅了され、ある広告制作プロジェクトへの参加を決めました。

近畿大学 学生起業家プロジェクト ポスター。

それは近畿大学と博報堂が実施する、大学内の学生団体のポスターアイデアを博報堂のプロのコピーライターに見てもらいながら完成させていく、コンペ形式のプロジェクトでした。今でも本当に贅沢な経験だったなと思いますが、クリエイティブや広告に興味のある学生が集い、この上なく楽しい時間を過ごしました。

プロジェクトでは、私は主にデザインラフ画とコピーライティングを担当し、名作の広告事例などを見ながら制作。すると、なんと最終プレゼンでコンペに勝ち抜き特別コピー賞をいただきました。このとき評価してくださったのが、近畿大学「早慶近」などのコピーを手がけ、今回のコピーライター養成講座 大阪教室でも講師として登壇していた博報堂の川村健士さん。川村さんは私たちの作品について、こう話しました。

「こんなコピー、僕たち大人には絶対書けない」。

この一言に、「え、わたしコピーライターに向いてるのでは?」と、正直思ったわけです。そりゃ、思っちゃいますよ。

そして自分の可能性にかけてみようと、コピーライター養成講座の受講を決めました。

次ページ 「就活もコピーの課題も、正解が見えない日々」へ続く