[ 寄稿者一覧はこちら ]
【前回のコラム】「コピーを学んで、はや半年 『実感を伴ってメッセージを届けるって難しい…』」はこちら
いま、コピーライターの「優しい視点」が必要とされている
皆さまお久しぶりです!古き良き時代から来ました、まじめなアイドル、まじめにアイドルー!ゆっふぃーこと寺嶋由芙なんですけれども…あの…終わってしまいました、あんなに楽しかった、コピーライター養成講座…。
半年間受講させていただき、コピーの奥深さ、面白さに目覚めた今、日々の生活の中で、これまで以上にたくさんのコピーが目に入ります。もちろん、今年の「宣伝会議賞」にも応募してみました。自分の結果を楽しみに待っているのはもちろん、他の応募者が同じテーマをどのように解釈したのか、早くいろいろな方の作品を読みたくてうずうずしています。
けれど、講師の方が代わるがわる何度も仰っていたように、広告は基本的に「邪魔者」扱いされることが多いのも事実。こんなにコピーに心奪われてる私でさえ、正直に言ってYouTubeの動画広告を飛ばしてしまうことがあります。見てもらえない前提があるからこそ、より精度の高い、人の心を動かす言葉を選ばねばならない。
そのためには、「この商品はこんなに良いですよ!」という売り手目線のメッセージではなくて、「この商品があるとあなたの暮らしがこんな風によくなりますよ」という、買い手目線のメリットを提示することが大切です。
企業がつくり出すものによって、消費者にどんな嬉しさがあるのかを伝える。すると、消費者にとっての企業の価値が上がり、企業にもメリットが生まれる。こんな風に、両者の幸せを考えるのがコピーライターの仕事。「優しい視点が必要なお仕事ランキング」があったら、コピーライターはかなり上位に入ると思います。
そんな難しい仕事でありながら、講座を受ける方、「宣伝会議賞」に応募される方は年々増えているようです。それはきっと、コピーライターとしての需要だけでなく、プロジェクトの中で「コピーライター的な考え方ができる人」が求められる機会が増えているから。言葉が企画を形づくったり、チームを引っ張ったり。様々なバックボーンを持つ人々が一致団結するために、まさしく「言霊」の力を必要とする時代なのだと思います。
