新型コロナでNYCは外出制限  非常時に「芸術の力」を活かすアーティストたち

【前回コラム】「新型コロナで外出自粛が進むNY メトロポリタン・オペラの粋な計らい」はこちら

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、米ニューヨーク市では、公立校の休校やレストラン・バーでの店内飲食の制限などが行われている。そして現地時間18日現在、クオモ州知事が行政命令によって、食料品や医療など重要な事業を除く企業の従業員に対し、在宅勤務を義務付けると発表。同命令は、20日から発効されることになる。ショッピングモールや遊園地、ボーリング場など屋内施設、映画館やカジノ、ジムも一時閉鎖だ。

このような状況になるよりも前から、大小問わずコンサート、ライブ、パフォーマンスなどを中止・延期せざるを得なくなるケースは増えている。筆者の身近にも、一方的にそれを言い渡された芸術家の方々がたくさんいらっしゃる。

NYCではコンサート、ライブ、パフォーマンスなどを中止・延期が続く。    ©123RF

歌いたくて歌ったからこそ評価された

以下は、ネットで話題になったイタリアのテノール歌手、マウリツィオ・マルキーニ(

Maurizio Marchini

)氏の動画。自宅の窓を大きく開けて外に向かってオペラ「(

Turandot

)」のアリア「誰も寝てはならぬ(

Nessun Dorma

)」を歌う場面だ。

 

彼はとにかく歌いたくて歌ったのだろう。

もちろん人々に見て・聞いてもらいたいと思うからこそ、窓の外に向けて歌い、映像にしてSNSに投稿しているのだろう。「見る人が1人でも多く楽しんでくれたら…」という願いとともに。ただ、そこには余計なうんちくも恩着せがましさも感じられず、受け手も遠慮なく受け取ることができる。

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日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)
日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

日野江都子(企業ブランディング・プロデューサー/ 国際イメージコンサルタント)

東京生まれ、ニューヨーク在住。フリーランスを経て、2004年、ニューヨークでリアル コスモポリタンを設立。日欧米亜合わせ数千人のハイプロファイリング・クライアント(日系企業や外資企業日本法人の経営層、政治家、財界人、セレブリティーなど)の包括的なブランディングを手がけてきた。施策提案など総合的なコンサルティングを実施し、高い評価を得ている。主な著書『仕事力をアップする身だしなみ 40のルール』(日本経済新聞出版社) 、『Premium Image Management for Men』DVD監修(SONY PCL)、『NY流 魅せる外見のルール』(秀和システム) など。

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