「褒める」の一歩は、「惚れる」から。

本コラムが書籍化されました!

【2022年6月20日発売】
『わたしの言葉から世界はよくなる コピーライター式ホメ出しの技術』

お求めは全国書店・Amazonなどネット書店で

最後に惚れたのは、いつですか?

恋を何年休んでますか?

みたいなノリで言ってしまいましたが、

実際みなさまどうでしょうか。

惚れるとは、何も恋愛だけに限定した

感情ではありません。

こんまりさんが提唱する、

「ときめくものは捨てない」

の「ときめいている」とは、

服や日用品に惚れているともいえます。

実はコピーライターの仕事とは、

目の前の商品や企業に

惚れることからはじまります。

惚れるから、褒める(コピーを書く)ことが

できるわけです。

そのとき重要なのは、

ホロレンズならぬ、

「惚れレンズ」

越しに対象を見ることです。

つまり、相手が「惚れどころ満載」

という前提に立つのです。

そうすることで、

抽出できる商品の魅力や、

出力されるキャッチコピーの

量や質が変わってきます。

「(500)日のサマー」という映画をご存じでしょうか。

超端的にいうと、

トムという男性が、

サマーという女性を好きになる

恋愛映画です。(端的)

この映画には、印象的なシーンがあります。

光が注ぐ美しい空間の中。

スローモーションで、サマーがやわらかな笑顔を見せる。

そこに、トムのダイアログが入ってきます。

あの笑顔 髪の毛 ヒザも好きだ
胸元のハート型のアザも 話す前に唇をなめる癖も好きだ
笑い声も 眠っている時の顔も

いやあ映画史に残るポエティックなシーンです。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2353 / 2835 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)
澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)

1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。

澤田智洋(コピーライター/世界ゆるスポーツ協会代表)

1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後17歳の時に帰国。2004年広告会社入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』や、アミューズメントメディア総合学院の「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」等のコピーを手掛ける。2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 その他、UNITED ARROWS LTD.と取り組んでいる、一人を起点に新しいファッションを開発する「041 FASHION」、オリィ研究所と共同開発している視覚障がい者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスを多数プロデュースしている。

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

このコラムを読んだ方におススメのコラム

    タイアップ