デジタルはインフラへ テクノロジー屋にとって、やりがいのある時代
澤本:恥ずかしいけど、僕なんかリモート会議をまともにやったのって、今回がほぼはじめてに近いですからね。やってみたら案外できたっていう。
清水:もう6年、7年くらいニューヨークで仕事しているんですけど、来た当初からずっとリモートなんですよ。オフィスまで徒歩5分でも「行くのめんどくさいから」ってリモートさせるんですよね。
権八:そうなんだ。
清水:だから、直接会ってミーティングするのも最初の重要な顔合わせのときだけだったりする。それ以降は会わずにプロジェクトが終わったりもあるんですよね、こっちは。
西海岸と東海岸で一緒に仕事をしたりすることも結構あるんで、強引にデジタル化されていくのに通ずるところがあって、どんどんリモートになっています。だから「今から出勤しないでください」って言われたときも、「分かりました」と対応は早かったんじゃないかと思います。元々リモートだったから、大したことなかったのかなって。
権八:徒歩5分でも行かないっていうのは、今聞くとやっぱりすごいなと思ったんだけど、東京とかでもいずれそうなりそうですよね。
澤本:それこそデリバリーとかは、今回でものすごい普及しちゃったしさ。結果として。「打ち合わせもこれでできるんだ」って思うと。まあ、5分でどうかは別として。
権八:5分だったら行きそうな気がするけど。でも、行かないんだ。
清水:巷で「アメリカ人はなぜ早めに帰れるんだろう」ってよく言われるのも、実はそこらへんでセーブしている時間だったりとか、作業時間が確保されている部分もあるので。
澤本:なるほど。
清水:だから、よくなっていくのではないかと思いますね。
澤本:今おっしゃっていた、「そこらへんでセーブしている」というのは、実際に会社に行く時間をセーブしているけど、家では打ち合わせをしていたりするってことですか?
清水:会社には通っているんだけど、他の会社に打ち合わせに行ったりしないってことです。
澤本:ああ、そうか。移動時間がないってことですね。なるほど。
清水:だから、全部自分の会社で済むところはありますね。
澤本:そういうことか。でも、リモートの方がスケジュールを詰め込まれて、疲れるよね。
権八:僕もそうで、実は「リモートって疲れるな」って思っちゃったんですよ。慣れていないからなのか。
清水:おっしゃる通り、力の抜きどころが難しいですよね。
澤本:ずっとフル回転で考える時間が続いちゃうから、終わるとすごく疲弊してるんだよね。毎日。
中村:ずっとコロナウイルスの話を聞いてしまったんですが、清水幹太さんが代表をしているBASSDRUMで、リリースになりそうな情報、もしくは個人的にチャレンジしてみたいことはあったりしますか。
清水:洋基さんもWEB野郎だし、私もWEB野郎なわけなんですが、それこそ洋基さんと私が一緒に仕事をしはじめた10年前とかって、WEB野郎がつくるものは贅沢品だったんですよね。例えば、カッコいいWEBサイトだったり。それが今は徐々に生活に必要不可欠なアプリだったり、今回のリモート会議のシステムだったり、ライフラインへと進んでいっていると思います。
現在はもちろん大変な時代ですけど、テクノロジー屋としては、かなりやりがいのある時代が来ているんだなとはすごく思っています。日本のみならず世界中でゆっくりデジタルが導入されてたのが、これから先は変化を余儀なくされるので「明日からやらないとダメだ」という、アメリカでデジタルが進んでいったことと近しい不可抗力があって。そういう意味では、まだつくられていないものもたくさんあります。
最初にテクニカルディレクターとご紹介いただいたんですけど、私たちBASSDRUMは、そういったもののつくり方を監督する技術監督の仕事です。困ってらっしゃる方に「こうやったらつくれますよ」と提示したり、あるいはつくれる人を呼んできたりとか。そういったことをやらせていただいているチームなので、今は社会に対して役に立てることはたくさんあるな、なんて真面目に思っちゃっているところはあります。
中村:なるほど。インフラをつくるっていうことですね。
清水:そうですね。はい。
中村:みなさん、今後はBASSDRUM、清水幹太さんがつくるものをチェックしてみてください。ご期待ください。ということで、ありがとうございました。
清水:ありがとうございました。
中村:この番組は無料のスマホアプリ「AuDee」でも番組のトークのみを配信しています。聞き逃したという方はこちらもぜひアクセスしてみてください。ということで、今夜のゲストはむちゃくちゃリアルな体験談を聞かせていただきました、ニューヨーク在住のテクニカルディレクター清水幹太さんでした。ありがとうございました。
清水:ありがとうございます。
<END>
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