遠方のファンに向けた通販限定企画にも反響
コラボメニューは「鬼滅の刃にぎり 三種盛り」「炭治郎のぶっかけうどん」「禰豆子のたっぷりベリーアイス」「乳酸菌ウォーター」と、メイン顧客層であるファミリー向けに、子どもに人気のネタやサイドメニューを揃えた。三種盛りには、炭治郎・善逸・伊之助がデザインされたシートが付属。食べた思い出として、持ち帰ることもできる。
グッズ目当てに、遠方から時間をかけてでも店舗に足を運ぶ客も多かったという。しかし、くら寿司が出店していない地域など、どうしても来店できないファンもいる。そこで、9・10月のキャンペーンと同タイミングで、通販限定企画を実施。「うなぎの蒲焼き18食セット」(税込8000円)を購入すると、先着150人にクリアファイルまたは下敷きのコンプリートセットをプレゼントした。計5回の実施で、すべて完売した。
背景には新型コロナ感染対策の徹底も
コロナ禍で外食産業は逆風にもかかわらず、大きな反響を得たくら寿司。栗栖氏はその要因を話題のアニメとコラボしたという点に加え、新型コロナウイルスの感染対策の徹底にあると挙げる。
くら寿司では、アプリ内の「スマホdeくら」から、席のタッチパネルに触ることなく自分のスマホから寿司を注文できる「スマホで注文」や、待ち時間なしで入店できる「スマホでテーブル予約」などを導入。タッチレス・コンタクトレスで店内飲食が楽しめる。抗菌寿司カバーの「鮮度くん」も安全性を高める施策のひとつだ。また、11月17日には東京・東村山市に非接触型サービスを標準装備した「スマートくらレストラン」1号店をオープンしている。
栗栖氏は「安全にお寿司を提供するための積み重ねが、コロナ禍でのお客さまの安心感につなげられた。それが、より『鬼滅やってるからくら寿司行きたい』という思いを勢いづけられたのでは」と語る。
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