広報と映像を同時に手がけた3週間。震災体験に耳を傾ける社内イベントの話

【前回コラム】「起案して29時間でプロダクトローンチできた話」はこちら

この社内イベントは平日昼間にやろう

「僕やります」と、自分からムービー制作担当を申し出た。博報堂からスマートニュースの広報に転職する時、ムービーの仕事は大好きだけどしばらく手がけられないだろう、と覚悟していたのだが、こんなに早くやることになるとは。社内イベントの実行委員会に参加することになり、その打ち合わせの最中、冒頭にムービーを流せるといいね、という話になったので、自分が一番貢献できることだと思い、申し出た。

東日本大震災からちょうど10年。3652日目と3653日目にあたる3月10日と3月11日に、社外のゲストスピーカーをお招きして、震災について考える社内イベントをやろうということになった。あの日、まだスマートニュースというアプリも、会社も、存在していなかった。もし今、あるいは近い未来に、あの規模の震災がもう一度起こった時、ミッション「良質な情報を必要な人々に送り届ける」を持っている私たちは、どのような情報をどのように伝えるべきなのか?当事者意識を持ってより深く真剣に考えるためには、様々な人の視点からの被災体験を知ることが必要だった。社会課題に向き合うのはスマートニュースの仕事だから、参加はマストにしないけれど、平日昼間にやろう、ということになった。仕事や業績を伝えるイベントではなく、10年前の震災を振り返るイベントを、平日の昼間にやれる会社の一員になれたことが改めて嬉しかった。

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原田 朋(スマートニュース株式会社 社長室 エグゼクティブ・コミュニケーション&クリエイティブ・ディレクター)
原田 朋(スマートニュース株式会社 社長室 エグゼクティブ・コミュニケーション&クリエイティブ・ディレクター)

1996年博報堂入社、コピーライターからクリエイティブディレクターへ。2010年TBWA\HAKUHODOへ出向、2013年から1年間ロサンゼルスのTBWA\CHIAT\DAYに滞在しアドタイコラムを執筆。2016年quantumへ出向。2018年博報堂帰任。2020年12月より現職。企業広報・PRとブランディングの融合が強み。1999年日経広告賞グランプリ。2012年JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤーメダリスト。2013年日本PR大賞。2014年カンヌライオンズPR部門審査員。

原田 朋(スマートニュース株式会社 社長室 エグゼクティブ・コミュニケーション&クリエイティブ・ディレクター)

1996年博報堂入社、コピーライターからクリエイティブディレクターへ。2010年TBWA\HAKUHODOへ出向、2013年から1年間ロサンゼルスのTBWA\CHIAT\DAYに滞在しアドタイコラムを執筆。2016年quantumへ出向。2018年博報堂帰任。2020年12月より現職。企業広報・PRとブランディングの融合が強み。1999年日経広告賞グランプリ。2012年JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤーメダリスト。2013年日本PR大賞。2014年カンヌライオンズPR部門審査員。

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