コラム

48歳のピボット・ターン 〜広告会社のCDが、テックベンチャーに入ったら〜

半分素人、半分玄人のススメ。

share

【前回コラム】「広告は必要か?ニュースが教えてくれた答え」はこちら

転職半年の仕上げは、怒涛。

「博報堂のクリエイティブディレクターだったのに、なぜかスマートニュースの広報をしてくれている原田さんです(笑)」。「ちょっと健さん、なぜか、って(笑)」。

先日の社外の方との打合せで、CEOの(鈴木)健さんが僕をそう紹介してくれたのだが、初めて会った人から見れば、まあ本当に「なぜか」かもしれない。そこに興味をもってもらえたなら嬉しい。まあ、なんせ自分自身がこのコラムの第一回で「なぜ48歳で転職したのか」と説明しているくらいだから。そして転職して半年がたった。

広告業界では挨拶のように「忙しい?」というけれど、僕の4月から5月にかけての2カ月は本当に忙しかった。SmartNewsが4月13日に新機能「新型コロナワクチンチャンネル」「ワクチンアラーム」「ワクチンマップ」を搭載したことで、テレビ、新聞、デジタルメディア、幅広いメディアに取り上げてもらい、広報としてはとても達成感のある2カ月だった。とくに4月にテレビ朝日の『スーパーJチャンネル』、5月にテレビ東京の『WBS(ワールドビジネスサテライト)』に取り上げてもらい、機能の詳細な説明や、CEOインタビューが放送されたことは、やはり嬉しかった。また5月にはNHK総合の『ニュース 地球まるわかり』で、アメリカ版のSmartNewsの機能が国際ニュースとして報じられた。チームワークで、プロダクト開発チームの努力とその社会的意義をメディアの方々に伝えることができて、PR Groupのメンバー一同ほっとしている(5月に1人が加わり、僕を入れて3人になった)。

広報としては新米なので、一つひとつの仕事に余裕があるわけでは全くない。特にこの2カ月はテーマがワクチンだったので、接種をめぐる政府や自治体の動き、メディアの論調やTwitter上の世論は毎日めまぐるしく変わる。広告をつくっていたときは、半年以上前から準備する仕事も多かったし、時間がないと言っても一カ月くらいはあった。

一方、広報の仕事は、大きな広報戦略はもちろんありつつ、メディアに取材される記事内容は当日の記者さんとのやりとりで決まることも多いし、情報の出し方も基本一週間ごとにチームで考えていく。政府や世論の動きを見ながら、必要とされている情報は何かを考え、プロダクトのアップデートを検討するミーティングにも参加する。メディアの方々が今日何を求めているか、そしてその先にある生活者感情の変化を敏感に感じとる力が求められる。世の中と日々すごい速さでコミュニケーションしている感じ。反射神経。ただ、自分を支えているのは、博報堂時代に磨いた、コピーライティング=ストーリーテリングの力と、社内外へのプレゼンテーション能力と仕事をご一緒する人たちへのホスピタリティだと改めて感じる。

5月のある日。オフィスは新型コロナ対応のため人が少ないです。この日はテレビ取材対応のため出社。

次ページ 「半分素人、半分玄人、がエキサイティング」へ続く

Follow Us