「現場のほうでは御社を押す声もありましたが、上層部が違う意見でして……」。
「僅差の勝負でしたが、戦略部分と広告表現案がうまくつながってない印象でしたね」。
「面白い企画案もあったけど、成果が出るかどうか疑問があって……」。
これまでに皆さんも、競合コンペで敗北し、クライアントからこのようなことを言われた経験があるかもしれません。
コンペで負けた際、クライアントにヒアリングをすると、具体的な説明を聞けることもありますが、曖昧な話しか聞けないこともしばしば。クライアントは、本当のところをなかなか語ってはくれません。通常、勝利した企画案の中身も教えてもらえないので、明確に敗因を探ることは難しいでしょう。しかし、負けたコンペには敗因が存在します。
プロ野球の名将・野村克也氏の名言に、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」があります。勝つときにはたまたま運よく勝てる試合があっても、負ける場合には必ず敗因が存在することを意味します。敗因を把握し、修正していくことで、次の試合に勝つ確率を高めていくことができるのです。
ビジネスの世界では勝つためのノウハウを語る本などがたくさんありますが、負けた話が表に出てくることはあまりありません。しかし負けた話には、次へのヒントが隠されています。そこには「負ける法則」とも言うべきヒントが見え隠れしているのです。
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生駒達也( コピーライター/プランナー)
広告代理店にてコピーライターを経てクリエイティブディレクターに。これまでメーカー、インフラ、通販、自治体など様々なクライアントを担当。日経広告賞、ACC賞、毎日広告デザイン賞、TCC新人賞、ニューヨークフェスティバルなど広告賞各種受賞。近年は、従来からの広告クリエイティブにとどまらず、企業のコミュニケーション活動全般に携わる。今春フリーランスとなり、“あなたを応援する仲間でありたい”をコンセプトに「オーエンカンパニー」を立ち上げ。
広告代理店にてコピーライターを経てクリエイティブディレクターに。これまでメーカー、インフラ、通販、自治体など様々なクライアントを担当。日経広告賞、ACC賞、毎日広告デザイン賞、TCC新人賞、ニューヨークフェスティバルなど広告賞各種受賞。近年は、従来からの広告クリエイティブにとどまらず、企業のコミュニケーション活動全般に携わる。今春フリーランスとなり、“あなたを応援する仲間でありたい”をコンセプトに「オーエンカンパニー」を立ち上げ。
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