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コラム

ビデオコミュニケーションの21世紀〜テレビとネットは交錯せよ!〜

インターネットで「メディア」は生き残れるのか? JICDAQに取材して考えた

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【前回の記事】「「楽しくなければテレビじゃない」時代はもう終わっている。」はこちら

むしろ、状況が悪化している!?ネット広告のいま

私はマスメディア時代から業界にいる古い人間ですが、ネットにおける広告についてこのところずっと考えてきました。昨年は『嫌われモノの<広告>は再生するか』というひねくれたタイトルの書籍を出して、その際に広告の最前線で起こっていることをこってり取材しています。

その時に感じたのは、「いま良くなっている。ネット広告の世界を改善しようと努力している人たちが大勢いる。だからきっと良くなるはずだ」ということでした。

それから1年、ネット広告は目に見えて良くなったかといえば、むしろ状況は悪化している気もします。広告に対して不愉快な思いをすることは減ったと言うより増えました。

最近は、けっこう評価していた立派なメディアの広告表示があんまり酷いので腹が立っています。次のページへ行こうとすると、画面全体に広告が表示されてムカッとすることが非常に増えました。また、広告の数が増えてページを読み込むのに時間がかかり、時に読み込み直すのか、記事を読んでいる最中にレイアウトがガタンと変わって読みづらくて仕方ないことも多い。ついにその、評価していたメディアを読むのをやめました。あの不快な思いを二度としたくないと思うからです。

次ページ 「このままでは短期的には稼げても長期的には“ダメダメ”スパイラルに陥るだけ」へ続く